白猫パン ― 2023/10/12
岩手酒の宴2023 その1 ― 2023/10/12
先日開かれた、岩手酒の宴 2023 in もりおか という催しに参加してきました。
ワインだけでなく、日本酒やビールのメーカーも参加する、結構盛大な催しでした。
会場はほぼ平たい公園の中で、メーカーさんのブースの近くに立ち飲みの席があるほか、ちょっと離れた林の中にテントの椅子席も設けられていて、大変結構でした。
テントの周辺には食べ物のブースも多数出展していて、おつまみにも事欠きません。
出店ワイナリーは5軒。ちょっと少ないな・・・
まずはおなじみ、五枚橋さんに。
女将さんが対応してくださいました。ご主人は忙しくて来れないようで。(すぐ近くなんだけどね。)
開始と同時に行ったので、3本とも目の前でコルクをオープンして注いでくださいました。
試飲用のプラカップには、ワイナリーのロゴマークのシールが貼られます。
五枚橋ワイナリー M20AF
種類:赤ワイン
ワイナリー:五枚橋ワイナリー
葡萄品種:メルロー
葡萄産地:岩手県盛岡市
ヴィンテージ:2020
柔らかな味わいで、結構ですね。
五枚橋さんの今回いただいた3種の中では、フルーティでさっぱりしている感じ。
五枚橋ワイナリー MCS20AF
種類:赤ワイン
ワイナリー:五枚橋ワイナリー
葡萄品種:メルロー、カベルネソーヴィニヨン
葡萄産地:岩手県盛岡市
ヴィンテージ:2020
上のやつとは同じヴィンテージ、同じく古樽熟成です。上のメルローと比べると、味も色も若干濃いめで、青みを感じます。苦みやコクがカベソーで強化されているのかな。
五枚橋ワイナリー M17Barrique
種類:赤ワイン
ワイナリー:五枚橋ワイナリー
葡萄品種:メルロー
葡萄産地:岩手県盛岡市
ヴィンテージ:2017
こちらは2017の新樽熟成。3つの中で色も一番濃いですね。
このヴィンテージは、「五枚橋臭」とでもいう臭いが一番出ていた年だと思うんですが、これは全く感じませんで、最初からいい香り。
熟成感のあるいい味わいでおいしくいただけます。おつまみで食べたニシンとも相性抜群。
次は紫波さん。
紫波 シャルドネ 樽熟成 2019
種類:白ワイン
ワイナリー:自園自醸ワイン紫波
葡萄品種:シャルドネ
葡萄産地:岩手県紫波町
ヴィンテージ:2019
キリっとドライな味わいです。軽く樽香を感じます。
他の2つがやや甘口だったので、これが一番好印象かな。
紫波 モンドブリエ 2021
種類:白ワイン
ワイナリー:自園自醸ワイン紫波
葡萄品種:モンドブリエ
葡萄産地:岩手県紫波町
ヴィンテージ:2021
今注目の新品種、モンドブリエ。やや甘口の口当たり。
まろやかな味わいで、ちょっとライチみたいな風味を感じます。よそのモンドブリエでも感じたような。モンドブリエの個性なのかな。
後口にコクを感じました。
紫波 ミュラートゥルガウ&ケルナー
種類:白ワイン
ワイナリー:自園自醸ワイン紫波
葡萄品種:ミュラートゥルガウ&ケルナー
葡萄産地:岩手県紫波町
ヴィンテージ:n.v.
ちょっと甘いなあ。ミュラーとケルナーで、ドライなのを出してほしいですね。
残りのワイナリーは後編で。
飲んだ日:2023年9月30日
岩手酒の宴2023 その2 ― 2023/10/12
岩手酒の宴2023、後編です。
続いては、岩手の(たぶん)最大手、エーデルさん。
エーデル五月長根 リースリング・リオン 2022
種類:白ワイン
ワイナリー:エーデルワイン
葡萄品種:リースリング・リオン
葡萄産地:岩手県花巻市大迫町
ヴィンテージ:2022
エーデルさんの白を代表する銘柄ですよね。
昨日ランチをいただいた、盛岡駅のみのるダイニングでもメニューに載っていました。
このフェアで出ることがわかっていたので、昨日はぐっと我慢、あえて注文せずにいました。満を持して今日、いよいよいただけます。
フルーティーでコクもあって、おいしいです。酸味も適度で結構です。
エーデル 早池峰神楽 赤
種類:赤ワイン
ワイナリー:エーデルワイン
葡萄品種:メルロー,ロースラー
葡萄産地:岩手県産
ヴィンテージ:N.V.
適度な酸味に苦み渋みのコクが加わってっていて、結構ですね。
シルバーシリーズよりは若干軽めの印象です。
エーデル シルバー ツヴァイゲルトレーベ 2020
種類:赤ワイン
ワイナリー:エーデルワイン
葡萄品種:ツヴァイゲルトレーベ
葡萄産地:岩手県花巻市大迫町
ヴィンテージ:2020
エーデルさんのシルバーシリーズは、おいしいのはもう重々承知しております。
人が大勢集まるフェアで大手さんが出店すると、普及品ばかりが並んでしまって、甘かったり、軽かったりと、今一つなものしかいただけずがっかり、というケースがままあります。
エーデルさんの場合は、シルバーシリーズが出ていれば一安心です。
今回のシルバーはツバイゲルトレーベ。ああよかった。しっかり腰のある味わいで、大変結構です。
次はお久しぶりの亀ケ森さん。
数年前、畑の葡萄棚の下で試飲させていただいて以来かしら。
亀ケ森 ヤマソービニヨン 2022
種類:赤ワイン
ワイナリー:亀ヶ森醸造所
葡萄品種:ヤマソービニヨン
葡萄産地:岩手県紫波町
ヴィンテージ:2022
亀さんのヤマソーはたぶん初めて。
こんな重いのも造ってたんですね。
ヤマソー感満点の味わい。香りワイルド、酸味十分以上、コクたっぷり。
亀ケ森 ヒムロット 2022
種類:白ワイン
ワイナリー:亀ヶ森醸造所
葡萄品種:ヒムロット
葡萄産地:岩手県花巻市大迫町
ヴィンテージ:2022
ヒムロットというのは品種名で、食用の極早生品種だそうです。
香りも味もちょっと個性的。
食用葡萄の白ワインとしては、まずまずよろしい出来。
亀ケ森 わっぱかワイン 2022
種類:白?ワイン
ワイナリー:亀ヶ森醸造所
葡萄品種:品種ごちゃ混ぜ
葡萄産地:岩手県花巻市大迫町
ヴィンテージ:2022
収穫終盤の、いわば余った葡萄の寄せ集め、品種ごちゃ混ぜワインだそうです。白品種がメインだそうです。
香りはフルーティーなんですが、ちょっと複雑。
軽めな味わいですが、正体不明な感じ。
最後は山葡萄のくずまきさん。
くずまき フォーレ・赤
種類:赤ワイン
ワイナリー:岩手くずまきワイン
葡萄品種:マスカットベリーA、北醇
葡萄産地:日本
ヴィンテージ:N.V.
北醇というのは、山葡萄の交配品種のようです。
マスカットベーリーAと山葡萄のアッサンブラージュというのは最近、たまに出会います。お互いの弱点を補いあって結構バランスの良い香味になるんじゃないかと思われます。
これもまずまず、香りはマイルドになってます。味わいも山葡萄感は多少残ってますが、まずまずマイルドになっているのでは。
葡萄産地が「日本」となっているのは、おそらくマスカットベーリーAが岩手県産じゃないから。(たぶん山形、かな)
くずまき レアリティ・赤
種類:赤ワイン
ワイナリー:岩手くずまきワイン
葡萄品種:山ぶどう100%
葡萄産地:岩手県産
ヴィンテージ:N.V.
こっちはくずまき代表、山葡萄100%です。山葡萄にしては香りも味わいも穏やか。でも、コクはちゃんとあります。
昨日花巻でいただいた山葡萄よりは濃度も酸味も控えめで、比較的飲みやすいですね。
くずまき 今様 2020
種類:ロゼスパークリングワイン
ワイナリー:岩手くずまきワイン
葡萄品種:甲州、山ぶどう
葡萄産地:山梨県、岩手県
ヴィンテージ:2020
辰巳琢郎氏がプロデュースしたというロゼの泡。
軽い酸味でフルーティ、呑みやすいです。ほとんど甲州なんじゃないの?と疑いたくなるほどですが、後口に山葡萄っぽい風味があります。
左から、フォーレ、レアリティ、今様です。
やっぱり山葡萄100%の色は濃いですね。
以上、岩手酒の宴2023でした。
明日は、同じ盛岡の、別の会に顔を出してみるつもり。
飲んだ日:2023年9月30日
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