銀座naganoで塩尻ワインの会 前半2024/04/01

『伝統と挑戦が紡ぐ「SHIOJIRI WINE」の未来』という会が、銀座naganoで開かれまして、参加してきました。
ディスプレイ

塩尻市の肝入りです。
会の進行にフード&ワインジャーナリストの鹿取みゆきさんを起用して、開会時のご挨拶に塩尻市長自ら登場するほど。

参加ワイナリーは6組。
会は2部制で、1部2部それぞれ3ワイナリーづつ登場してのトークセッション・・・のようです。

席に着くとテイスティングシートに7つの○印が。
テイスティングシート
おやおや、これは全参加者6組分が1杯ずついただけるということ? しかも7番目の○は城戸さんになっておるが??

第1部の3ワイナリーの方が席について、
第1部の3ワイナリー
さて、会がスタート。右に立っている赤い服の方は香取さん。

香取さんの塩尻ワインの解説がありましたが、割愛。(^^;

ワインが供されました。
試飲ワイン前半

左からMinori、Yoshie、いにしぇ


no.1 季-MINORI ペティヤンナチュレル 2022
Shiojiri Minori Vineyard 季-MINORI ペティヤンナチュレル 2022
 種類:ペテイアンナチュレル
 ワイナリー: Shiojiri Minori Vineyard
 葡萄品種:メルロー・カベルネフラン・ケルナー・ガメイ・アルバリーニョ・ソーヴィニヨンブラン他のフィールドブレンド
 葡萄産地:長野県塩尻市片丘
 ヴィンテージ:2022
さわやかな香り、きりっとした酸。泡はそんなに強くないですね。
   黒白の混醸で208本の限定品(委託醸造 テールドシエル)だそうです。一般販売はしてなくて、塩尻のお店に行けばまだあるかも~~だそうです。

● Shiojiri Minori Vineyard 橋本 美範さん
2020年に圃場を片丘地区に開園、東京との二拠点生活を経て2022年に塩尻に移住し、オーガニックな栽培と自然酵母によるワイン造り(委託醸造 テールドシエル)を開始。「畑やワインを通して、みんなが繋がれる場を作りたい」という思いで、コミュニティーの核になれる地域に開かれたワイナリー設立を目指している。2025年、廃業したワイナリーを利用してワイナリー開業予定。

no.2 Viognier 2022
Yoshie Vineyard Viognier 2022
 種類:白ワイン
 ワイナリー:Yoshie Vineyard
 葡萄品種:ヴィオニエ
 葡萄産地:塩尻市片丘
 ヴィンテージ:2022 
色はほぼ白、というか無色。最初は野太い感じの香り。後でかわいい香りになりました。フルーティでチャーミングな味。
    製造本数400本。ヴィオニエは樹勢が強くてコントロールが大変で、収量が安定しないが、いい葡萄になっていると思う。ヴィオニエらしいアプリコットの香りが出ているとのこと。・・・アプリコットなんだ。

● Yoshie Vineyard 吉江 豊さん
元家具職人が38歳で転身し、2015年圃場を片丘地区に開園、2020年より委託醸造(ベリービーズ)でワイン造りを開始。マルスラン、ヴィオニエといった独自の視点で選んだ品種で「ワインはその年のブドウの表現だから、補糖・補酸は行わずに、その年らしさの表現を」を追求。情熱をもってブドウ栽培・ワイン造りに向き合いながらワイナリー設立を目指している。鹿取さん曰く「大変美しい畑を作られている」と。

なんとなく覚えがあるなあと思ったら、おととし、塩尻のワインフェアでいただいてました。ベリービーズさんのブースで、「私の育てたぶどうのワインです」とヴィオニエ2021を勧めてくれたのが吉江さん。お懐かしい。


no.3 リースリング「秋」2022
いにしぇの里葡萄酒 リースリング「秋」2022
 種類:白ワイン
 ワイナリー:いにしぇの里葡萄酒
 葡萄品種: リースリング
 葡萄産地:塩尻市北小野
 ヴィンテージ:2022
色は薄めの黄色。繊細な、フルーティーな香り。
リースリングにしては適度な酸味で、味わい十分で結構な。
   来月、2024年4月リリースのもの。城戸ワイナリーさんのリースリングに憧れて、穂木?を貰って植え始めたもの。10月29日に遅摘みで収穫したとのこと。

●いにしぇの里葡萄酒 稲垣 雅洋さん
2006年圃場を北小野地区に開園、2017年に自社ワイナリーを設立。それまでブドウ園の無かった標高850mの高地にブドウ畑を拓き、冷涼な気候を活かしてブドウが熟しても酸がきれいに残る、ピノノワールやリースリング等でワイン造りを行う。「いにしぇ」はフランス語で「始まり」の意味、歴史ある里 北小野の「いにしえ」もかけている。霜がおりると葉が落ちて光合成が止まり、葡萄は摘むしかなくなるため、高所で何が育つのかいろいろ植えてみた。これからは、収穫量を絞って品質向上を図っていきたいと。


続きは後半で


飲んだ日:2024年3月23日



銀座naganoで塩尻ワインの会 後半2024/04/01

銀座naganoで塩尻ワインの会 後半です。

第2部で登壇するワイナリーの方たちのワインも供されました。
試飲ワイン後半

試飲ワイン後半
左からNo.4,5,6,7です。

no.4 Zwei Not MC 2023
Les Vins Debrouillards Zwei Not MC 2023
 種類:赤ワイン
 ワイナリー: Les Vins Debrouillards 
 葡萄品種: ツヴァイゲルト
 葡萄産地:塩尻市片丘
 ヴィンテージ:2023(Fattoria AL FIORE委託)
少しメンマみたいなニュアンスのあるふくよかな香り。
柔らかで適度な酸味。時間が経って、味わいに甘味が出てきた。

● Les Vins Debrouillards 鳴澤 佳生子さん、チャールズ・ローレンスさん
2020年に圃場を片丘地区に開園、2022年に委託醸造(Fattoria AL FIORE)でワイン造りを開始。「自然との調和の中で、ありのままのぶどうをワインに」という考えの元、混植とビオロジックでの栽培、野生酵母発酵、無濾過、無添加で醸造を行う。レ・ヴァン・デブルィヤースとはフランス語で「豊かなワイン」の意味。昨年初リリース(ファットリア・アル・フィオーレ委託)。

no.5 IMA カベルネフラン 2022
ガクファーム&ワイナリー IMA カベルネフラン 2022
 種類:赤ワイン
 ワイナリー:ガクファーム&ワイナリー
 葡萄品種: カベルネ・フラン
 葡萄産地:長野県松本市笹賀今 自社畑
 ヴィンテージ:2022
華やかで、少し甘さを伴う芳香。
やわらかい味わい。
もう何度かいただいてますが、相変わらず結構ですねえ。

   255本醸造。2022年は気候の厳しい年だった、ようやく乗った果実感がアップしてきて、カベルネフランらしいチャーミングさが現れてきていると。

・・・長野のカベフラは、ロワールの物より良い、とは、花岡ソムリエのご意見。

● ガクファーム&ワイナリー 古林 利明さん
2015年圃場を松本市笹賀地区に開園、2020年に自社ワイナリー設立。減農薬のブドウ栽培、野生酵母による発酵等トライを重ね、既存のスタイルにこだわらずそれぞれの品種の個性を活かしたワインで、生まれ育った松本平の「この土地らしいワイン造り」を目指している。ガクは「岳」で山好きの古林さんのワイン名には登山用語が散りばめられている。製造は3500本程度、今後はブレンドの可能性に取り組んでみたいと。

no.6 CYO Melrot 2021
111VINEYARD CYO Melrot 2021
 種類:赤ワイン
 ワイナリー:111VINEYARD
 葡萄品種: メルロー96%,カベルネソーヴィニヨン4%
 葡萄産地:長野県塩尻市洗馬・自園(C)/片岡・吉江ヴィンヤード(Y)/岩垂原地区の大熊農園(O)(大熊農園はガクファームにも葡萄を提供している、ワイン大学卒業生)
 ヴィンテージ:2021
ビビッとくる香り、どうやら樽香だそうです。
味わいのバランスが良く、濃いめ。時間が経って、香りに甘さが出てきました。
これまた何度かいただいてますが、良いですねえ。
    550本製造、新樽50%

● 111VINEYARD 川島 和叔さん
2015年圃場を洗馬地区に開園、2017年に委託醸造でのワインづくりを開始。ベリービーズワイナリーの栽培・醸造責任者の傍ら、自らのプライベートブランド 111VINEYARDを立ち上げている。「ブドウはその土地のものだから、その土地で取れたもの、そのままの芳醇で濃厚なワインを造る」がモットー。
長野で収量を減らしているナイアガラを無くさない取り組みもしていると。

no.7 プライベートリザーブ ピノグリ2021
城戸ワイナリー プライベートリザーブ ピノグリ2021

城戸ワイナリー プライベートリザーブ ピノグリ2021
 種類:白ワイン
 ワイナリー:城戸ワイナリー
 葡萄品種:ピノグリ(樽熟無し)
 葡萄産地:長野県塩尻市宗賀 自社畑
 ヴィンテージ:2021
パインと桃みたいな、フルーティな香り。
味わいもフルーティでバランスが良く、コクもあります。城戸さんいわく、ピノグリは世界と張り合える品種とのこと。

 1650本製造 新しいプレス機を購入して、微妙な操作が出来るようになったと。
 何と鹿取氏が私物を提供してくれたものだそうな!!


川島さんたちもすでに会場に来ていて、実はワインなどのサービスにあたって下さっていました。最後にちょっとご挨拶、でした。
Les Vins Debrouillardsのお二人
Les Vins Debrouillardsのお二人

古林さん右川島さん
左:ガクファーム古林さん、右:111ヴィンヤード川島さん

試飲ワインのボトルが並べられていました。
試飲ボトル



飲んだ日:2024年3月23日