銀座新潟情報館のイベント ― 2025/01/21
1月18日、2025年初のワインイベントに出掛けてきました。
場所は銀座長野の数軒隣に新規オープンした、銀座新潟情報館というところ。本日のタイトルは「新潟ワインフェア~長野ワインと共に」。
新潟の2大ワイナリーの岩の原葡萄園・カーヴドッチ、それに何故か銀座長野から斎藤マネージャーが参加するという、何とも嬉しい企画。
まずは3団体がそれぞれ紹介を。
そして紹介がてら、本日の紹介ワインの中から1種をプラカップで先行提供。その後軽食とフリー試飲の提供。
提供ワインは各社3種類ずつだが、各社とも代表ブランドを出してきている。銀座長野もソラリスを出していて、”ソラリス出しちゃうんですか?“と斎藤マネージャーに聞いたところ、”いいのよ、新潟さんが買ってくれたんだもん“とのこと。なんとも剛毅な・・。
① 岩の原葡萄園(佐藤様)
1890(明治23)年設立。日本ワインの父と言われる川上善兵衛が、日本の気候風土に適した葡萄品種を追い求め、現在も受け継がれている。
佐藤様にお聞きしたところ、現在も、ローズシオターの調整用に栽培している少量のシャルドネ以外は、善兵衛品種だけを栽培していて、メルローとかは「ありません」とのこと。
🍷岩の原 深雪花 赤
種類:赤ワイン
ワイナリー:岩の原葡萄園
葡萄種類:マスカット・ベーリーA 少量ブラッククイーンをブレンド
葡萄産地:新潟県上越市
ヴィンテージ:NV
色合いは明るめ。ほのかにMBA香を感じます。
口当たりはやわらかで、酸味は適度。タンニンらしきものはほとんど感じません。
やや軽めの味わいで、のど越しはつるりと落ちます。
岩の原の代表ブランド。マスカットベーリーAは、もともと醤油や味醂に近い風味があり、和食に合わないわけがない!と。
🍷岩の原 ヘリテイジ 2021
種類:赤ワイン
ワイナリー:岩の原葡萄園
葡萄種類:マスカットベーリーA、ブラッククイーン、ベーリーアリカントA
葡萄産地:新潟県上越市
ヴィンテージ:2021
色は濃いめ。MBA香はほとんど感じません。口当たりはがっしり。酸味は適度。
重めの味わいで、舌に少し刺激(タンニン?)あり。
善兵衛品種だけでこの重厚感が出せるとは、あっぱれあっぱれ。
岩の原のトップキュベ。全て善兵衛品種でブレンド。ヘリテイジは、白はないんですね。
🍷岩の原 レッド・ミルレンニューム 甘口 2023
種類:白ワイン
ワイナリー:岩の原葡萄園
葡萄種類:レッド・ミルレンニューム
葡萄産地:新潟県上越市
ヴィンテージ:2023
ライチの香りはゲヴェルツみたい。というより、ゲヴェルツよりライチしてるかも。
口当たりは甘酸っぱい。酸味自体は控えめ。貴腐葡萄が入っているような味わい。
氷結仕込みの甘口ワイン。
② カーブドッチ(営業担当執行役員:本田様)
カーブドッチは創業30年。カベソー、シャルドネ、メルロー等ヨーロッパ系品種で始めた。砂浜で出来る葡萄を追い求め、渋味は出にくいが香りは◎、滑らかな感触が出る。推しはアルバリーニョ。
代表的なシリーズは、サブル等のセパージュシリーズ(クラシック音楽のイメージ)・どうぶつシリーズ(ジャズのイメージ、砂を追求するより、醸造家掛川氏の趣味で作るシリーズ)・ファンピーシリーズ(Jポップ系?食用葡萄の可能性の追求)の3系統のワインを作る。
🍷カーブドッチ アルバリーニョ 2022
種類:白ワイン
ワイナリー:カーブドッチ
葡萄種類:アルバリーニョ
葡萄産地:新潟県新潟市西蒲区角田浜(にしかんくかくだはま)
ヴィンテージ:2022
落ち着いたフルーティな香り。酸味は適度で、口当たりはきりり。
果実味豊かで、ごく軽い苦みのコク。うまいな、やっぱり。
アルバリーニョはスペイン品種で華やかな香り。酸が乗りにくい砂土壌でもこれだけは品のいい酸がのる。砂を追求する、売り切れ連続の推し品種です、とのこと。
🍷カーブドッチ サブル 赤 2023
種類:赤ワイン
ワイナリー:カーブドッチ
葡萄種類:カベルネ・ソーヴィニョン、プチベルド、メルロー、マルベック
葡萄産地:新潟県新潟市西蒲区角田浜
ヴィンテージ:2023
落ち着いた香り。口当たりは充実感。酸味はやや控えめかな。
果実味豊かで大変結構。
砂の土地の最高峰、フラグシップワイン。
🍷カーブドッチ ファンピー オレンジ 泡 2023
種類:オレンジ泡ワイン
ワイナリー:カーブドッチ
葡萄種類:デラウェア、ナイアガラ、甲州、ソーヴィニョンブラン、ケルナー
葡萄産地:新潟県新潟市西蒲区角田浜
ヴィンテージ:2023
変に甘い香りは無い。口当たりはシュワ感。
ドライでフルーティーな、うむ、ファンピー味。
食用葡萄を飲む楽しみへ。複数種類があり、もっと知ってもらいたいとのこと。
③ 銀座長野(お馴染みの斎藤富士子マネージャー!)
長野県内には現在86のワイナリーがあり、委託醸造のヴィンヤードを入れると100程にもなる。老舗から個人畑まで様々。
🍷 エステートゴイチ 龍眼
種類:白ワイン
ワイナリー:五一ワイン
葡萄種類:龍眼
葡萄産地:長野県塩尻市
ヴィンテージ:2023
香り爽やか、酸味は適度。
すっきり爽やかな味わい。
五一ワインは長野県で一番古いワイナリーで、創業は明治44年。龍眼は、長野県の土着品種で、OIV登録が見込まれる品種。長野県ではひろく栽培されている。
🍷ガクファーム IMA カベルネ・フラン 2023
種類:赤ワイン
ワイナリー:ガクファーム&ワイナリー
葡萄種類:カベルネ・フラン
葡萄産地:長野県松本市
ヴィンテージ:2023
少し香りに茎っぽさを感じる。
口当たりにほんのり甘さのニュアンス。酸味は適度。軽めの苦渋味がコクに。
ワイナリーの主の古林(こばやし)さんは、Uターン組。移住・Uターンが多いのが県の特徴。カベルネ・フランは単一醸造で県では推し品種。
🍷マンズ ソラリス ラ・クロワ 2021
種類:赤ワイン
ワイナリー:マンズワイン小諸ワイナリー
葡萄種類:カベルネソーヴィニヨン、メルロー
葡萄産地:長野県小諸市上田地区
ヴィンテージ:2021
華やかな香り。口当たりはしっかり。酸味は適度。
苦渋味しっかり、コクの深い、豊かで充実した味わい。
ソラリスはマンズワインの小諸ワイナリーでの呼称。
おつまみの軽食が出た。
新潟館8階のレストラン謹製だそうで。
飲んで軽く食った日:2025年1月18日
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