ワインとチーズの講座 第6回2025/09/21

「チーズとワインの講座」6回目。

前回先生が「本当にいつまでも暑いわねえ。では次回は白ワインのブラインドテイスティングをしましょう」と。

私たちはブラインドテイスティングは初挑戦。さてさて如何なるや?

「気楽にね、遊びよ、遊び」と前回先生が笑顔で予告されていたが、配られた用紙を見ると⑦という字が。
配られた用紙

えっ7種類?!思ってたんンと違うわ~!!

そして先生が奥に引っ込んでプラカップを大量に用意し、ひと種類ずつ提供・・・
プラカップ
7種類揃ったところで先生が、「今回はねえ、7つあるけど実は4種類なの。つまり、同じ種類のが2つずつあるの」とニッコリ。

さあ実はどれが一緒のものか、このほうが難解。そして4種類という事は、私たちが入学してから学んだ白4種類なのかな?と推察し、一層さっぱりわからなくなった。

結局、品種が当たったのはゲヴェルツだけ・・・
 
提供されたのはこの7本。
7本
 ボトルが出てきたのは、答え合わせの後でした。

🍷ロス・ヴァスコス・ソーヴィニョンブラン 2024
ロス・ヴァスコス・ソーヴィニョンブラン 2024
種類:白ワイン
ワイナリー:ロス・ヴァスコス
葡萄品種:ソーヴィニョンブラン100%
葡萄産地:チリ国 各地
ヴィンテージ:2024
販売価格:2125円
色は薄いですね。
穏やかな落ち着いた香り。
結構酸っぱい。

チリ国内名産地の葡萄を厳選し冷却し除梗・破砕、ステンレスタンク醸造。澄んだ、無色に近い、軽快、開いていて、フレッシュ、青りんご、若々しい、石灰、火打石等と形容されるワイン。
 

🍷バリエール・フレール・グラン・バトー・ボルドー・ブラン 2023
バリエール・フレール・グラン・バトー・ボルドー・ブラン 2023
種類:白ワイン
ワイナリー:バリエール・フレール
葡萄品種:ソーヴィニョンブラン100%
葡萄産地:フランス国ボルドー地方ACボルドー
ヴィンテージ:2023
販売価格:2365円
色は気持ち薄めといったところでしょうか。
香りもそれといった特徴は感じられません。
フルーティで適度な酸味と軽い苦味の味わい。

熟成はステンレスタンクとフレンチオークの新樽を併用。若々しい、フレッシュ、ミント、石灰、花の蜜等と形容される。

 
🍷シャトー・サン・ミッシェル・コロンビア・ヴァレー・リースリング 2022
シャトー・サン・ミッシェル・コロンビア・ヴァレー・リースリング 2022
種類:白ワイン
ワイナリー:シャトー・サン・ミッシェル
葡萄品種:リースリング97%、その他3%
葡萄産地:アメリカ国ワシントン州AVAコロンビア・ヴァレー
ヴィンテージ:2022
販売価格:2365円
色合いは前の2杯の中間くらいの濃さ。
香りは控えめ。キュートな感じの味わい。酸味は適度。

ドイツの甘さを残したリースリング、蜂蜜の香り、等と形容されるワイン。

 
🍷ドップ・オブ・ムーラン リースリング キュヴェ・ユーロップ 2023
ドップ・オブ・ムーラン リースリング キュヴェ・ユーロップ 2023
種類:白ワイン
ワイナリー:ドップ・オブ・ムーラン
葡萄品種:リースリング100%
葡萄産地:フランス国アルザス地方ACアルザス
ヴィンテージ:2023
販売価格:3575円
色は前のやつよりちょっと薄い感じかな。
うっすらと花のような香り。
結構ミネラリーな味わい。酸味は適度にあるが、これまでの中では一番軽いかな。

葡萄生育期の日照時間がカリフォルニアより2時間長い地域で育った葡萄で作ったデイリーワイン。

 
🍷オックスフォード・ランディング シャルドネ 2020
オックスフォード・ランディング シャルドネ 2020
種類:白ワイン
ワイナリー:オックスフォード・ランディング
葡萄品種:シャルドネ100%
葡萄産地:オーストラリア国南オーストラリア州
ヴィンテージ:2020
販売価格:2343円
少し緑がかったような色合い。これまでのとは路線の違う色。
花やフルーツ感は無くて、ちょっと鉱物的な香り。熟成感もあるような。
熟成した果実のような風味。のど越しに軽い苦味。

1958年から南オーストラリアの雄大なマレー川のほとりで営むワイナリー。

 
🍷ジェラール・ベルトラン・ナチュラリス・シャルドネ 2023
ジェラール・ベルトラン・ナチュラリス・シャルドネ 2023
種類:白ワイン
ワイナリー:ジェラール・ベルトラン
葡萄品種:シャルドネ100%
葡萄産地:フランス国ラングドック地方IGPペイ・ドック
ヴィンテージ:2023
販売価格:2794円
2番目と同じくらいの色合い。
香りにちょっと砂っぽさを感じる。
キリっと爽やかでエッジが立ったような口当たり。
酸味はやや控えめ。後口に苦味。

手摘み収穫。一部を木樽で、残りをステンレスタンクで発酵。伝統的産地のワイン。

 
🍷ドメーヌレゾン 中富良野 ゲヴェルツトラミネール 2023
ドメーヌレゾン 中富良野 ゲヴェルツトラミネール 2023
種類:白ワイン
ワイナリー:ドメーヌレゾン
葡萄品種:ゲヴェルツトラミネール100%
葡萄産地:北海道空知郡中富良野町
ヴィンテージ:2023
販売価格:3300円
これは香りでわかった。ゲヴェルツだにゃ。
フルーティでキュートな味わい。

講座受講生さんのお土産品。ワイナリーを訪問されて購入したものだそうな。ドメーヌレゾン・・懐かしいワン。

そして、各品種の特徴について。①~⑥の品種の講義は未受講だったので、先生の温情を感じた~。

(1)ソーヴィニョンブラン

ソーヴィニヨンブラン独特の香りは、チオール系化合物によるものと言われている。チオール系は、ソーヴィニヨン・ブランなどのグレープフルーツ、ツゲ、パッションフルーツに関与している香気成分として広く知られていて、これらの香りは、ブドウの果皮に前駆体として存在しており、発酵の最中に酵母によって切り離され香りとして生成される。

若々しい、シンプルフレッシュ、爽やか、花の蜜、等と形容されることが多いソーヴィニヨンブランだが、石灰、火打石、とも形容されることもあり。そして、このチオール系化合物の香りは、ある程度調整することも出来るのだそうな。

この香りを強くするには、ボルドー液の使用を控える、早く収穫する、培養酵母を使う、亜硫酸の量を控えめにする、等の方法があるのだそう。現在、”自然派“系が好まれる傾向があるが、ある意味反して手を入れることにより香りが強くなるものなのだとか。ニュージーランド、チリなどのニューワールドは強め・・。

そして甲州種から香りを強く出せるようにしたのがメルシャンの“きいろ香”なのだという。

 

(2)リースリング

リースリングはマスカット系のブドウ品種にカテゴライズされており、蜜入りリンゴ、柑橘と形容される“華やかな香り”を特徴としています。マスカット系ブドウ品種特有の香りに寄与しているのが、「モノテルペン」と呼ばれる化合物の一群で、リースリングにも幅広いモノテルペンが含まれていると考えられています。

また、リースリングには、“灯油”“プラスチック”“塩ビのような”ペトロール香が出てくることもあり、良い熟成を経ている指標として考えている方もいますが、リースリングの熟成香として捉えられてるものの、高温劣化によるものという指摘もあるなど、灯油香が強過ぎるものは近年、オフフレーバーとして避けられているようです。

最近はこれを出さないように、望まれる風味を出すように努力する取り組みがなされているが、それでも北方は酸が強くなりやすく糖が落ちやすい、南は逆になりやすい。

 

(3)シャルドネ

産地と作り手によって、いろいろな色に染められる品種。

ニューワールドのシャルドネはアルコール度が高くなり、フランスのシャルドネは林檎・ネクタリン香が高め。

フランスか、ニューワールド系かが感じ取れれば、シャルドネの幅が感じられる。

 

チーズは薫り高いバケットに、ロンバルディアのストラッキーノ、ホエーから造ったリコッタチーズを。
チーズ

チーズ



飲んだ日:2025年9月16日