ワインとチーズの講座 第9回 ― 2025/12/21
今年最後の柏の講座。本日のお題は「CABERNET SAUVIGNON カベルネ・ソーヴィニョン」。
会の始まる前に、課題の他に(ワタナベマサコさん)お土産の白がオープン。
🍷三次 TOMOÉセミヨン バレルセレクション2021
種類:白ワイン
ワイナリー:三次ワイナリー
葡萄品種:セミヨン
葡萄産地:広島県三次市
ヴィンテージ:2021
販売価格:2750円
樽香かな? じっくりした落ち着いた香り。
口当たりしっかり、豊かな果実味。酸味は適度でやわらか。
柔らかい味わいの中にも、キリっとした刺激もあり。
どうやら樽熟成らしい。樽香っぽい香りだが、きつくは無くて、いい感じ。
さて、本日の課題のワインは5本。
下記の解説にある通り、5本全てボルドータイプのいかり肩の細マッチョなワインボトル。そしてほとんどは、カベルネ・ソーヴィニョンにブレンドを施している。
🍷①井筒ワイン カベルネソーヴィニヨン[樽熟]2022
種類:赤ワイン
ワイナリー:井筒ワイン
葡萄品種:カベルネ・ソーヴィニョン90%、プティヴェルド10%
葡萄産地:長野県塩尻市
ヴィンテージ:2022
販売価格:4430円
カベソーにしては柔らかいような、少し砂っぽさもある香り。
口当たりはやわらかで、酸味は適度。
苦味・渋味も軽くあります。
日本ワインコンクール2025 銀賞
■塩尻市の自社及び契約農園にて収穫のカベルネ・ソーヴィニヨン種ブドウを醸造、瓶詰め。しっかりとした味わいの骨格に樽熟成による深み、厚みが付加。
■重めの赤(辛口)、オーク樽で約17ヶ月間樽熟成。
プチベルドが4%、スパイス的に入っているのも伝統的なスタイル。
・・・・だそうです。
🍷②クレイ・クリーク・ヴィンヤーズ カベルネ・ソーヴィニヨン 2024
種類:赤ワイン
ワイナリー: クレイ・クリーク・ヴィンヤーズ
葡萄品種:カベルネ・ソーヴィニョン100%
葡萄産地:アメリカ国カリフォルニア州 セントラル・ヴァレー
ヴィンテージ:2024
販売価格:2189円
色は濃い。香りは少し柔らかく、ちょっとスパイス。
口当たりはなんだかさわやか。酸味は適度。
キリっと刺激も少しある・・・が。ちょっと軽めかな。
カリフォルニアの安旨
カリフォルニア州はアメリカでも暑い地域なので、その暑さが糖度を高め、甘めのカベルネ・ソーヴィニヨンになる傾向に。早飲み良し?チリ産もこういった傾向に近い。
・・・・とのこと
🍷③フレスコバルディ キャンティ ルフィナ ニポッツァーノ リゼルヴァ 2020
種類:赤ワイン
ワイナリー:フレスコバルディ
葡萄品種:サンジョヴェーゼ(90%くらい?)、マルヴァジアネロ、コロリーノ、メルロー、カベルネ ソーヴィニョン
葡萄産地:イタリア国 トスカーナ
ヴィンテージ:2020
販売価格:4400円
香りは熟したような果実感。②とはちょっと違うスパイス感も
口当たりはやわらかで、やや酸あり。
のど越しに充実した果実感。
キャンテイと言えば”サンジョベーゼ“。酸が強めなのが特徴。熟成でバランスが取れてくるものだが、酸が減らない傾向。これには90%入っている。カベソーもちょっと入ってるので選ばれたらしい。
🍷④マダム・ド・ボーカイユ 2022
種類:赤ワイン
ワイナリー:シャトー・デュクリュ・ボーカイユ
葡萄品種:メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド
葡萄産地:フランス国 ボルドー メドック
ヴィンテージ:2022
販売価格:5500円
色濃いめ。
香りは、少しスパイシーかな。②③程ではないけれど。
口当たりには少し渋み。ザラザラ感あり。
酸味は適度。
味わいの濃度は十分で、コクあり。重厚な味わい。
格付2級のワイナリーのセカンドワイン。
🍷⑤パグス・ド・ラグランジュ 2018
種類:赤ワイン
ワイナリー:シャトー ラグランジュ
葡萄品種:カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロ40%
葡萄産地:フランス国 ボルドー メドック
ヴィンテージ:2018
販売価格:3850円
香りは少しフルーティで、柔らかく落ち着いてる。
口当たりはやわらかで、酸味はやや目立つが、やわらかでこなれた酸。
穏やかな果実味。苦渋味はやわらかで、存在するものの出しゃばってきません。
本日の5杯+1杯
**本日のチーズたち
モンドール
とろける系のチーズ・・・濃厚な旨さ。
グラスフェッドレッドチェダー 牧草だけで育った牛のミルクで作ったチーズ(ニュージーランド)
飲んで食った日:2025年12月16日
さて、お勉強を始めましょう。
カベルネ・ソーヴィニョンは、黒葡萄品種のひとつで、原産地はフランス、ボルドー地区。現在はスペイン、イタリア、アメリカ、オーストラリア、チリと、大きな生産地ほとんどで生産されている。
果肉に対して種が大きく、“しぶい”傾向の品種で、タンニン多め。口に含むと頬の裏がギスギスする感じ、ワインを飲む、より、噛む感じにも。熟成するとバランスが取れてくる。
タンニンが多いということは、保存に適しているということでもあり、長期熟成には向くタイプ。
暖かめの気候で良く育ち、晩熟タイプ。多少気難しいが、病害・害虫に耐性がわりあいある方。
ブラックチェリー、黒胡椒、ミント、ハーブ香が特徴。
*ボルドーワインについての解説(引用)
ボルドーは昔から、複数のブドウ品種をブレンドする「アッサンブラージュ」という手法を維持しています。 例えば、左岸の多くはカベルネ・ソーヴィニヨン主体に他の補助品種を、右岸ではメルロ主体に他の補助品種をブレンドするといった具体です。
なぜブレンドするのでしょう?
まずは、味わいのバランスの観点です。ボルドーは雨が多い地域なので、長雨やブドウの病気により、特に晩熟のカベルネ・ソーヴィニヨンを毎年安定した質・量で収穫することが困難です。そこで、メルロやカベルネ・フランのような早熟品種をブレンドし、天候による不作リスクを回避しつつ、品質を維持しているのです。未熟なカベルネ・ソーヴィニヨンはタンニンが鋭く、渋みが前面に出がちですが、メルロをブレンドすることで、ふくよかさやフルーティーさが加わり、ワインの味わいがバランスするといった具合です。
また、単純ですが、複数の品種の香りや味わいが追加されるため、複雑味アップの観点でもブレンドされます。
更に、生産者が求めるスタイルを実現するという観点でもブレンドは重要な役割を担います。例えば、重厚なスタイルを目指すのか、まろやかさを残したいのか、長期熟成型にするのか、早飲みタイプにするのか、等々。そのスタイルを目指し、毎年、ブレンドの比率を変えるのです。
*ブルゴーニュワインとの違い
ボルドーとブルゴーニュは、同じフランスの銘醸地であっても、ワインのスタイルが大きく異なります。赤ワインを例にとって、ワインの見た目や味わいの観点で比較してみましょう。
ボルドーの赤ワインはカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロを主体に補助品種をブレンドして造られるブレンドワインです。一方、ブルゴーニュの赤ワインはピノ・ノワールまたはガメイで造られる単一品種のワインです。このブドウ品種の違いが見た目や味わいに大きく影響しています。
*ブルゴーニュワインとの違い
まずは見た目。ボルドーのワインボトルはいかり肩、ブルゴーニュのワインはなで肩です。ボルドーの赤ワインは、タンニンを多く含みます。タンニンの強いワインは、熟成過程で澱が生じやすいのですが、いかり肩形状であれば、舌触りや味わいに悪影響を及ぼす澱をいかり肩部分で止め、グラスに入れずに済むのです。
ワインの色調は、ボルドーワインは濃く、ブルゴーニュワインは淡いです。 味わいは、ボルドーはミディアム~フルボディで、渋みをしっかりと感じ、力強く重厚なスタイルです。一方のブルゴーニュは、ライト~ミディアムボディで、ボルドーに比べると渋みは穏やかで酸味を感じるエレガントなスタイルです。
格付け3級シャトー・ラグランジュ:
ボルドーは一度格付されると格付けを変えないため、格付に見合わなくなったワイナリーもそのままになっている。これは、そんな評価が下がっていた格付ワイナリーをサントリーが買って評価を再構築した例だそうです。
「1983年にサントリーがシャトー・ラグランジュを取得してから今日に至るまで品質向上の為に様々な努力を重ね、グラン・クリュ3級としての評価を再構築してきました。しかし、グラン・クリュ・シャトーにおけるワイン造りとは20年単位での時間を刻む終わりのない道のり。1983年以降に植えられたブドウの樹が年を経て、より品質の高いブドウが収穫できる樹齢となりました。2004年より、ラグランジュ復興のために心血を注いできた鈴田健二に代わり、椎名敬一が着任。椎名は新たなる20年を『創造』のステージと位置付け、ラグランジュが所有する畑のポテンシャルの限界に挑戦するという活動と投資を継続してきました。2008年には光センサーによる選果台導入により、より精密な選果を行い、また小型タンク導入により区画毎の醸造が可能となり、ブドウやテロワールの個性をより忠実に表現することができるようになりました。ラグランジュはさらなる飛躍に向け、着実に進化を続けています」・・・
ちなみに斎藤先生はこの椎名敬一氏にお会いしたことがあり、“イチ推しのイケメン”であるらしい・・・


![井筒ワイン カベルネソーヴィニヨン[樽熟]2022 井筒ワイン カベルネソーヴィニヨン[樽熟]2022](http://tanusan.asablo.jp/blog/img/2025/12/21/722f81.jpg)







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