ワインとチーズの講座 第10回 ― 2026/01/22
今年最初の柏の講座。急遽変更になったという本日のお題は「甲州」。しかもその①だとか。赤を探していた先生のもとに、大量の甲州が集まったので、①本場山梨の甲州 ②山梨以外の甲州 2回にわけて大特集するのだとか。 当然全て日本のワイン。 我々にとって垂涎の大特集なのであった。 やったね~!
本日の課題は6種類!
◆1 🍷三養醸造 オレンジ甲州 2024
種類:オレンジワイン
ワイナリー:三養醸造
葡萄品種:甲州
葡萄産地:山梨県
ヴィンテージ:2024
販売価格:2200円
色は淡いオレンジ。
柑橘系のような、フルーティな香り。
口当たりはさわやか、酸味は適度。
味わいは豊かで、ごくごく軽いミネラル感。
後半、味わいが濃くなってきた。
◆2 🍷テンゲイジ 甲州アガット 2023
種類:白ワイン
ワイナリー:ドメーヌ・デ・テンゲイジ
葡萄品種:甲州
葡萄産地:山梨県韮崎市上ノ山地区契約農家
ヴィンテージ:2023
販売価格:3190円
色は淡いけれど、すこーしだけ緑がかっているような。
グッとくる香り。口当たりはわりとしっかり、酸は適度。
しっかり味。少しドライ系かな。
ジェイドとアガットは同じ畑の葡萄、同じ製法で、酵母違いのキュヴェとのこと。
◆3 🍷テンゲイジ 甲州ジェイド 2023
種類:白ワイン
ワイナリー:ドメーヌ・デ・テンゲイジ
葡萄品種:甲州
葡萄産地:山梨県韮崎市上ノ山地区契約農家
ヴィンテージ:2023
販売価格:3190円
意図はアガットよりオレンジより。三養とアガットの中間位。
香りはやわらか。口当たりしっかり、酸味は適度。
やわらかな、やや厚めのボディ。
アガットと酵母だけ違うという事で、色も味わいも比べれば少し違う。でも、大きくは変わらないよね。
◆4 🍷テンゲイジ ドゥ・ラパン 甲州 フレンチオーク樽熟成 2023
種類:白ワイン
ワイナリー:ドメーヌ・デ・テンゲイジ
葡萄品種:甲州
葡萄産地:山梨県韮崎市上ノ山地区の自社畑
ヴィンテージ:2023
販売価格:3630円
少し落ち着いた感じの香りは、樽由来かな。
口あたりには厚みがあり、酸味は適度。
まろやかで濃いめの果実味。
天花寺さんの圃場は上ノ山と明野にあって、甲州は上ノ山とのことです。
◆5 🍷グレイス グリド甲州 2024
種類:白ワイン
ワイナリー:中央葡萄酒
葡萄品種:甲州
葡萄産地:山梨県
ヴィンテージ:2024
販売価格:2750円
落ち着いた安定の香り。
口当たりはやわらかでフルーティ。酸味はまあ適度。
やさしい果実味、舌に少し刺激。
◆6🍷勝沼醸造 HERITAGE MISAKA 2020
種類:白ワイン
ワイナリー:勝沼醸造
葡萄品種:甲州
葡萄産地:山梨県笛吹市御坂町金川原
ヴィンテージ:2020
販売価格:1980円(?)
色合いは中庸。
香りが上品で、少し華やかさも。
口当たりはやわらかで優しい。酸はやや控えめ。
まろやかでやわらかな味わい。
*本日のチーズ皿
・カマンベールSP プレジデント (フランスの牛乳チーズ)
・アイヴィーズヴィンテージ リザーブチェダー (イギリスの15カ月熟成もの。白色)
食って飲んだ日:2026年1月20日
「甲州」種とは?
グリ(灰)色の、薄いピンクがかった果皮色の葡萄。グリ色の葡萄は他に、ピノグリ、ゲヴェルツ、龍眼等。
赤や白と比べて種類そのものが少ないので、この色合いを生かした造りがなされている。
特徴
・日本固有の白ワイン用葡萄品種である
もともと生食用だったが、今は主にワイン用葡萄として栽培されている
・果皮が比較的厚く、房が大きい
・晩生種で、収穫は比較的遅めの9月ー10月後半になる
・山梨の多雨多湿気候の中で長年棚仕立てで栽培されていたが、中央葡萄酒等、垣根仕立てにしているワイナリーもあり
・DNA解析をしたところ、7割がヨーロッパ系、3割が中国系と判明した。
この結果、原産はカスピ海あたりで、日本への渡来中に中国を経由してきた、という説が有力となった。
日本での栽培(2説あり)
① 奈良時代の行基が、夢枕に御仏が葡萄を広めよとお告げがあったため、
718年甲州市に大善寺を建立した。薬師如来が左手に葡萄を持っている。
② 平安時代、1186年に雨宮勘解由が野生の葡萄を発見、栽培を始めた
多様化する甲州スタイル
そのままでは味わいが単調な甲州。近年はいろいろな試みがなされている。
・フレッシュ&フルーティ
メルシャンが低温発酵で行ったもの。
・シュールリー
甲州では多く用いられる手法。澱と一緒に寝かせ醸造する。
醸造過程では、糖を酵母が食べて分解し、そこで酵母は役目を終えるのだが、
その酵母をしばらく漬け残しておく手法。酵母はアミノ酸なので、
ワインに旨味を残すことになる。
・樽発酵 樽熟成
少ししっかりしたものにしたい時に。 寝かせることで味わいが増す。
・オレンジワイン
皮ごと熟成させることで、果皮のニュアンスをのせるもの。
グリ色の葡萄は最適。
・アロマティック系
ソーヴィニョンブランと同じような、“3MH”を最大限に引き出したもの。
代表的なものが“甲州きいろ香”
三養醸造 オレンジ甲州 2024についての解説
1933年創業、山梨市牧丘町のファミリーワイナリー
「オレンジ甲州」は去年とは違うものに仕上げたいと考え、マセラシオン・カルボニック
(ブドウを破砕せず炭酸ガスを満たした状態で静置すると独特の風味が付与される)
を行った。微発泡。
テンゲイジ Agate アガット甲州 2023についての解説
「山梨が100年先も葡萄やワインの産地でありますように。地元の契約農家さん(上ノ山地区)
からブドウを買わせて頂き、農家さんが自慢したくなるようなワインを作れるように取り組んでいきます。
Jade (ジェイド) と同じ畑の甲州を使用。同じ原料を使用した酵母違いのワインです。
Agateは宝石のメノウの意、 メノウの橙色を思わせるオレンジのような柑橘系の ニュアンスに仕上がりました」
2014年植樹開始、2017年ワイナリーをスタートさせた。
全房プレス、11か月シュールリーにて醸造。
テンゲイジ 甲州ジェイド 2023についての解説
「Agate (アガット)と同じ畑の甲州を使用。 同じ原料を使用した酵母違いのワインです。
Jadeは宝石の翡翠の意。 翡翠のグリーンを思わせるライムの様なニュアンスの 甲州に仕上がりました」
製造法も◆2と同様。
テンゲイジ ドゥ・ラパン甲州フレンチオーク機熱成 2023についての解説
ドゥ・ラパンは「2匹の姉妹うさぎ」を表しており、私達が飼っている家族です。
私たちが大切にしているのは、 「生命」「自然」です。
ふどうもワインも自然の一部で循環しています、圃場に集まる小さな生き物たちも
私たちのワイン作りを手伝ってくれる大切な存在。 その自然の力を借りながら、
またその力が自然に帰っていくように、自然に配慮したサステナブルなワインづくりに取り組んでいます。
自社畑の葡萄使用のシュールリー。葡萄カスからグラッパも製造。
グレイス グリド甲州 2024についての解説
四代目社主がアルザスでピノグリの可能性に魅せられ生まれたワインです。
”白ワイン 「甲州」を日用へ"という思いが原点となり、
グリの名称は甲州の果皮の色を表す Gris (仏語: ピンクがかった薄灰色から名付けられました。
山梨県産の甲州を使用したワインは品種の個性が存分に表現され、柑橘の果実の香りにスパイス香が調和し溌剌とした酸味が味わいを引き締めています
勝沼醸造 HERITAGE MISAKA 2020についての解説
「トンネルワインカーヴで熟成された希少な特別限定醸造品。
華やかな香りに加え、心地よい酸味と程よい甘味がバランスよく、 他に無い個性を醸し出しています。
熟成による深みや複雑さも感じられる辛口白ワイン。 限定本数 1,080本。
重厚感のある香りで芳香性が非常に高い1本。
ゆりなどの白い花や花の蜜、 樹 皮、シダ、少しのペトロール、レモン、
熟成から感じられる花梨やナッツ、テルペ ン(植物的な香り)が中心となっていて
清々しい森林浴を思わせます。
丸味のある口当たりと粘性と厚みある味わいに、塩味を伴い、
柑橘のようなしっかりとした酸味が余韻まで長く続きます」
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