セイズファーム ステイのお食事 ディナーと朝食 ― 2025/06/18
セイズファームのステイ。
夕食の時間は17時と指定されていたため、時間を見計らってコテージからショップ棟に移動。入口を入って右側がショップスペース。
そして左側が、レストランスペースになっているのだった。
レストランに入って右手の席に案内された。
客は私たちだけ。そうだよね、こんな山の上に街灯もない夜に上がってくるのは大変ですわ。
スタッフは、実に達者なレストランサーヴマスター(?!)と思しき女性と、奥にシェフ、その他にも小僧さんが2人は居て、我が家だけのために済まないね、皆さん。
メニューはこんな感じ。
お飲み物メニューはこんな感じ。
白とロゼが多めな?
ペアリングメニュー6種というものがあった。いつものようにペアリング1人分と、それ以外の中からグラスワインを併せていただこうと考えたが、ペアリング外にはグラス白1種があるだけだそうな。
そこで、ボトル提供のものは?とお尋ねしたところ、バックヴィンテージがありますよ~~と、こんなものを出してくれたのだ。
🍷セイズファーム プライベートリザーブメルロー 2017
種類:赤ワイン
ワイナリー:セイズファーム
葡萄品種:メルロー
葡萄産地:富山県氷見市余川
ヴィンテージ:2017
・・・これはちょっと感動ものでした。
ボトルでいただいたやつは別記事で。
まずは、ペアリングの1杯め。お料理一皿に1杯、という組合わせで提供していると。
🍷セイズファーム 泡ロゼ 2023
種類:ロゼ微発泡ワイン
葡萄品種:メルロー52.6%、カベルネソーヴィニヨン47.4%
葡萄産地:富山県氷見市余川
ヴィンテージ:2023
発売本数:5020本
すっきり爽やかな香り。口当たりに少々泡感。酸味は控えめ。
爽やかに引き締まった味わいです。
コテージで読んだテイスティングコメントによると、メルローは15年め、カベソーは11年めの畑のものを使い、古樽発酵、培養酵母を使用したものだとのこと。
さて、お料理も開始です
*最初のお愉しみ(五品)
・・ 全て手で取って下さい、とのご指示でした。
(奥の右側)めじまぐろのレフォール(西洋わさび)乗せ 春巻皮のタルト生地に乗せたもの
(奥の左側)空豆のパンナコッタ 米粉クッキーに乗せたもの
(手前の左側)鰺のブルスケッタ なめろうソース
(手前の中央)白海老のタルト 海老と黒胡麻、上にとろろ昆布を乗せたもの
(手前の右側)氷見牛の自家製ブレザオラ(生ハム)を ひよこ豆の生地を揚げたパネッレに乗せたもの
どれもおいしいじゃないですかぁ。ここのシェフ、なかなか手練れと見た。
ペアリング2杯め。
🍷セイズファーム 余川ブラン 2022
種類:白ワイン
葡萄品種:シャルドネ39.6%、ソーヴィニヨンブラン39.6%、アルバリーニョ20.8%
葡萄産地:富山県氷見市余川
ヴィンテージ:2022
発売本数:1801本
妖艶な香り。口当たりしっかり。
酸味は適度。味わいは濃厚。
先日我が家でいただいた余川ブラン2020が、比率43:43:14だったので、この2022は少しアルバリーニョ比率を多くした配合になっている。
自生酵母発酵だそうな。
*氷見岩牡蠣 PF
(かかっているのはなんとパッションフルーツ)
岩牡蠣に和風ソースを掛けたものに、PF、発酵ミルクの泡シャーベットを乗せたものだそうな。
*自家製パン
(味噌を練り込んだもの)
ペアリング3杯め。
🍷セイズファーム ROSE 2023
種類:ロゼワイン
葡萄品種:カベルネソーヴィニヨン53.8%、メルロー46.2%
葡萄産地:富山県氷見市余川
ヴィンテージ:2023
発売本数:3647本
香りはフルーティ。
口当たりはチャーミング。酸味は控えめ。
甘さは無くて、味わいはしっかり。
メルローは樹齢15年、カベソーは樹齢16年ものを使用、自生酵母にて発酵。
レストランの女性によれば、気候変動により、赤品種の色付きが悪くなる傾向があり、この氷見でもその傾向が強まってきているのだと。
で、セイズファームではロゼ=赤になり切れない残念なワイン、というイメージから脱却を図って、より攻めた、最初からロゼを目指した製造に舵を切っているのだとか。
その一端で、現在セパージュを変えて3種類のロゼを造っている。
うち2種はペアリングでもグラス提供しているが、残りの1種はグラス売りしていないと。ん、ではそれをボトルで開けて比べてみよう。
🍷セイズファーム IYASA A 2023
種類:ロゼワイン
葡萄品種:ピノ・ノワール47.9%、ソーヴィニヨンブラン19.5%、シャルドネ29%、アルバリーニョ3.6%
葡萄産地:富山県氷見市余川
ヴィンテージ:2023
発売本数:1401本
ボトルでお願いしたので、別記事で。 残りを持ち帰って、翌日の宿でもいただきましたのでね。
IYASA A(イヤサ アーと読むそうな)とは、いやさか(弥栄と書く)の意。おめでたい、言祝ぐを表し、最後のAは合いの手をも表現しているのだとか。
セイズファーム初の同時収穫・同時醸造(フィールドブレンド)もので、ロゼの可能性を追求するべく造ったものなのだとか。自生酵母で古樽8カ月発酵。
他のロゼと比べて生産数は少なめ。
*氷見真蛸
食感を大事にしたという大ぶりな切り身。ほうじ茶とオリーブオイル、バルサミコ酢、蛸レバーのソース、と数種類のソースを使っているのだとか。
右上のグラスはたぶんペアリングのロゼ。
ペアリング4杯め。
🍷セイズファーム プライベートリザーブ シャルドネ 2022
種類:白ワイン
葡萄品種:シャルドネ
葡萄産地:富山県氷見市余川
ヴィンテージ:2022
発売本数:1871本
少し柑橘っぽい、フルーティーな香りだけど、樽香かな?複雑さもある。
口当たりはしっかり、酸味は適度。
味わいにも複雑さがあります。重層的な味わい。
少~しだけ、紹興酒的なニュアンスも感じる。
いろいろな畑の、樹齢15年もののシャルドネを集めたブレンドで、自生乳酸菌、古樽12か月発酵もの。
ここで、唯一ペアリングに入っていない、グラス提供の別のシャルドネを。
🍷セイズファーム シャルドネ 2023
種類:白ワイン
葡萄品種:シャルドネ
葡萄産地:富山県氷見市余川
ヴィンテージ:2023
発売本数:2179本
落ち着いた香り。口当たりはキリリ。酸味は控えめ。
味わいはまったりと、やわらかに広がる。
これが「セイズと言えばシャルドネ」の味わいですね。
プライベートリザーブはこれをさらに複雑にした感じ。
こちらはいろいろな畑のシャルドネをステンレスタンクで自生酵母・乳酸菌発酵無しで醸造したもの。
グラス提供とペアリングではグラスが違いますね。量も。
左がグラスのシャルドネ、右がペアリングのPRシャルドネ。
*射水桜鱒
じゃが芋ベースのデイップ・蕪の葉・トウモロコシの粉のケーキの上に乗せたもの。小松菜等いろいろなソースが掛かっている。
ペアリング5杯め。いよいよ赤。
🍷セイズファーム プライベートリザーブ メルロー 2023 バレルセレクション
種類:赤ワイン
葡萄品種:メルロー
葡萄産地:富山県氷見市余川
ヴィンテージ:2023
発売本数:300本
香りは穏やかで、2017と比べると少し青みというか、若々しさを感じる。
口当たりは重厚。酸味は適度。
苦味渋味も適度にバランスして、いい感じにおいしい。
プライベートリザーブ メルロー 2023から1樽だけ選んで瓶詰したものなんだそうな。
*ランプレドット
(イタリア語: Lampredotto)はイタリア・フィレンツェの伝統料理で、牛の第4胃をメインに、トマト、パセリ、セロリなどを塩コショウで煮込んだもの。
下は人参スプレッド
*ビーツのひとくち皿
冷凍を手でどうぞ♪ (メニューには記載無し)
水のボトルまで、おそろいのエチケット
🍷セイズファーム 余川ルージュ 2022
種類:赤ワイン
葡萄品種:メルロー58.9%、サンジョベーゼ26.6%、カベルネ・ソーヴィニョン14.5%
葡萄産地:富山県氷見市余川
ヴィンテージ:2022
発売本数:1814本
色は淡い。やわらかな香り。
口当たりはやわらかで、酸味はややあり。
苦味渋味は少なめで、やわらかに膨らむ味わい。
なんだかピノっぽいけど・・・サンジョベーゼのせいか?
サンジョベーゼを混ぜている。こういう試験的な試みのために、赤はサンジョベーゼ、白はセミヨンを植えている。
*富山豚 熾火
人参やピリ辛ソースを添えて。手前は付け合わせの椎茸。
*黒文字(の刺さっている)チョコテリーヌ
黒文字の香りと一緒に楽しんで~♪と。
レストランでのお食事はここまで。食後の飲み物を聞かれて、これで終わりのはずだった・・が、「どうぞお部屋にお戻り下さい、後程おうかがいしたお飲み物とデザートをお届けいたします」とのこと。不審に思いながらコテージに戻っていると、先程サーブしていたお兄ちゃんが訪問。
なんと釣屋のでっかい平箱に入れて来た。吃驚しながらお部屋で開けると飲み物の他にデザートが3+1種入っていた。
・蕗の薹、文旦 大皿で 彩サラダのようなデザートの一品。
箱の中
・向こう側はカカオ チップ ゼリー??
・真ん中はフィナンシェかな
・手前の緑のやつは・・・梅 ??
お飲み物はコーヒーとハーブティー
コーヒーはプラカップだった。
翌朝、お願いした時間にお兄さんが昨夜の出前デザート同じくでっかい釣屋の平箱に入れて朝食を持ってきてくれた。
木の分厚い平盆に ・サラダ ・沢山具が入ったキッシュ サワークリーム添え ・和風の趣のあるスープ ・フォカッチャ
その他に、フルーツ盛り合わせの大皿、パックのコーヒー
セイズファームコテージに泊まった方々のブログを拝見すると、夕食は自分たちだけなのにレストランのサーブに時間かかり過ぎ、説明がおざなりとか、果ては朝食を持ってくるが挨拶無しとか会計がうまくいってないとか色々。勿論ツッコミどころが無いとは言えないが、そのあたりは殆ど改善されていたと言える印象だった。年老いて次が無いかという頃にうかがったのが良かったのかもしれない。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://tanusan.asablo.jp/blog/2025/06/18/9783228/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。