ワインとチーズの講座 第13回 ― 2026/04/23
4月の柏の会。我々が参加させていただいてちょうど1年、13回め。
今回は前回の「ピノ・ノワール」の続編。教材は5種類+1種類。
前回は旧世界の代表産地、フランス等、エレガントなピノ・ノワール中心だったが、今回は新世界。パワフルなピノ・ノワールといわれる地域のものを取り上げてみる試み。
では、その南アフリカのワインから。
◆1 🍷クローヌ ロゼ・キュベ・ブリュット 2023
種類:ロゼスパークリングワイン
生産者:クローヌ
葡萄品種:ピノ・ノワール63% シャルドネ35% ピノ・ブラン2%
葡萄産地:南アフリカ W.O.ウエスタン・ケープ
ヴィンテージ:2023
販売価格:4120円
シュワっと、ドライ風の香り。やわらかなフルーツ香も。
口当たりに泡感少々。酸味は適度。甘さは無し。
豊かな果実味。
後半、香りのフルーティさが増したような。
酸化防止剤不使用だそうで。
🔷2🍷ぼんじゅーる農園 祢津 ピノ・ノワール 2024
種類:赤ワイン
ワイナリー:ぼんじゅーる農園醸造所
葡萄品種:ピノ・ノワール
葡萄産地:長野県東御市祢津地区
ヴィンテージ:2024
販売価格:4400円
色は日本のピノとしてはやや濃いめかな。
さわやかで、なんだかかわいらしい感じの香り。少し火薬のニュアンスも。
口当たりも少し火薬感。酸味は適度。
まったりした味わい。少し苦みっぽいコク味。
時間が経って、香りがエレガントになってきた。ブルゴーニュっぽい香りだそうです。
さらに時間が経って、香りにロースト感も出てきました。
造り手の蓑輪さんは医師で、ブルゴーニュのワインに憧れて、このワインも香りはブルゴーニュ風だそうで。ボトルもブルゴーニュ風にロウ止め。エチケットは祢津地区の地図で(知らなかった)、ワイナリーの位置に目印。・・・萬蔵さんの畑もエチケットの中にあるかな。
◆3 🍷鹿之助萬蔵 俊寛 2024
種類:赤ワイン
ワイナリー:鹿之助萬蔵ワイン (委託醸造先:アルカンヴィーニュ)
葡萄品種:ピノ・ノワール
葡萄産地:長野県東御市祢津地区
ヴィンテージ:2024
販売価格:不明
醸造本数 : 265本
色はぼんじゅーるよりは少し濃いめ。
口当たりグイっと充実感。酸味は適度。
軽い苦味もあり、軽やかながらも濃度充実のコクを感じる味わい。
ぼんじゅーる農園と同じ、東御ワイン団地と呼ばれる地区の畑。ぼんじゅーる農園は比較的上のほう、鹿之助畑は下のほう。
ぼんじゅーると同一地区のピノだけれども、風味が結構違うのは、萬蔵さんが選んだクローンや台木がボンジュールさんと違うのも影響しているらしい。
次はアメリカ・カリフォルニアのピノ。
◆4🍷タリー ビショップス・ピーク ピノ・ノワール サン・ルイス・オビスポ 2021
種類:赤ワイン
生産者:タリー・ヴィンヤーズ
葡萄品種:ピノ・ノワール
葡萄産地:アメリカ カリフォルニア
ヴィンテージ:2021
販売価格:4532円
少し甘さのニュアンスもある香り。
口当たりはじわり。酸味は適度。
軽く甘さのニュアンスを伴う果実味。
味わいの濃度的には、萬蔵さんの方が少し濃いように感じる。
日本のピノと比べれば色濃いが、カリフォルニアは普通もっと濃色なんだそうで。寒暖差で甘味もある。
◆5 🍷カテナ アラモス セレクシオン ピノ・ノワール 2022
種類:赤ワイン
生産者:カテナ
葡萄品種:ピノ・ノワール
葡萄産地:アルゼンチン メンドーサ
ヴィンテージ:2022
販売価格:2596円
ギュッと来るかおり。和菓子の八つ橋みたいなニュアンス。。。シナモンか。
口当たりは少し辛い感じ。酸味は適度。
少~し甘さもあるけれど、辛みみたいなものを感じる、軽やかでやんちゃな味わい。
差し入れが追加されました。なんとモルドバものです。
◆6🍷ヴィナリア・ボスタヴァンSRL 47°N・ピノ・ノワール 2024
種類:赤ワイン
生産者:ヴィナリア・ボスタヴァンSRL
葡萄品種:ピノ・ノワール
葡萄産地:モルドバ
ヴィンテージ:2024
販売価格:780円!
色は濃い。香りは良いね。
口当たりは充実。酸味は適度。
濃度十分の味わい。苦味渋味(ピノなのに!)のバランスも良い。
これはピノノワールの風味じゃないなあ。シラーとかカベソーとかタナとか言われたらそっちを信じる。 おいしいんで、葡萄は何でもいいけどね。
全部並びました。
量だけのせいじゃなく、モルドバは色が濃い。
チーズは2種類、
なんと両方とも鹿之助さんの甥、塩川さんのアトリエドフロマージュです。
◆1 軽井沢チーズ
種類:ハードタイプ
原料乳:牛乳
産地:長野県東御市
◆2 ブルーチーズ
種類:青かびタイプ
原料乳:牛乳
産地:長野県東御市
飲んで食った日:2026年4月21日
ピノ・ノワールおさらい。
ピノ・ノワールは病気に弱く、土壌を選び、冷涼な気候を好む品種。畝ひとつ違えば味に影響すると言われ、ブルゴーニュのピノ・ノワールが一番のお手本とされている。
栽培が難しい故に造り手にも飲み手にも人気がある。
フランスではシャンパーニュの骨格を作る重要品種として用いられ、混ぜて造られることが少ない。
房が密集しやすく果皮が薄い、粒が小さいためタンニン少なめ、酸味が残りやすい。味わいはクローブ、レッドチェリー、ストロベリー、キノコ等と形容され、香り豊かな傾向。
新世界のピノ・ノワール
まずはアメリカ。
オレゴン州が有名。カリフォルニアは緯度は高いが海流の影響で、かなりパワフルなピノ・ノワールが出来る。
次にニュージーランド。日本人醸造家が成功している例が多い(著名になっているだけでも5件)
英語圏で余所者を受け入れやすい土地柄が影響するのか。
そして、日本など北半球と季節が真逆。
醸造の機会を求めて北半球から実りの季節に行く例が見受けられるが、やはり農作物は1年を通して見守り作るもの、醸造だけしたいというスタンスはいかがなものかと考える、と先生。
ピノだけでなくソーヴィニョンブランも一大産地。
そしてアフリカ唯一といっていい産地、南アフリカ。
四季があり、風が吹くので病気になりにくく、農薬を減らせる。人手を安く雇える。冷涼な風もあり、育てやすい土地柄。
そして一番に、最近は治安が安定してきている。安定した一大産地になっていく傾向がある。値の吊り上がった仏独のワインよりまだ安価。南アフリカに特化したインポーターも出てきているとか。
*ワインは育成や醸造に年月を要するので、治安が良い国でないと出来ないものである!










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