オーベルジュ ラ ヴィ トランキーユ ― 2023/07/06
長野県池田町のオーベルジュ ラ ヴィ トランキーユに行ってきました。
ドメーヌヒロキのご近所で、ヒロキのワインがいただけるオーベルジュということで、ぜひ一度訪れたいと思っていました。
ドメーヌヒロキから歩いて10分ほど、かわいらしい白い建物が見えてきました。
ここがトランキーユです。
訪うと、ご主人がお迎えくださり、まずは部屋に通されます。
部屋のカーテンを開けると、絶景が。
夕食の時間になったら、階下のレストランへ。
レストランも素敵。
現在、各日1組限定の貸切営業なんだそうです。
セッティングされているのは、隅のワシらのテーブルだけ。
すでに出ているパンは、
ご主人がお知り合いのパン屋さんと試作を何度も重ねた、当店オリジナルのものだそうです。
パンのお供は
発酵バター、粒マスタードの赤ワイン煮、モンサンミッシェルの塩。
さて、ディナー開始。
まずはロゼのスパークリングワインが出てきて、乾杯です。
ドメーヌ・ヒロキ ロゼ スパークリング 2021
種類:ロゼ スパークリングワイン
ワイナリー: ドメーヌ・ヒロキ
葡萄品種:非公表みたい
葡萄産地:長野県北安曇郡池田町(たぶん)
ヴィンテージ:2021
きれいなロゼ色で、キリっとした味わいの大変結構な泡です。
葡萄品種がわかりません。ご主人が説明してくれたような気もしますが、記憶にございません。
泡じゃないロゼが、池田町の自社農園のメルローとカベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランとのこと。泡のロゼも品種の構成は同じかな。
この泡の方は、限定250本のみ醸造の貴重品だそうです。ひょっとすると一般販売はしてないかも。
今日のワインはロゼの泡と白と赤と、すべてドメーヌヒロキでご用意くださっていて、グラス単位でいただけるとのこと。ありがたい。
予約確認の電話ではグラス売りはやってない感じだったのですが…ワシの希望をかなえてくださったんでしょうか。
本日のお料理は前菜3皿に、メイン1皿とのこと。
乾杯を終えて、最初の一皿です。
大町産のトウモロコシを使ったゼリーのようなお料理。トウモロコシの甘味が上品で、上に乗っているソースの具合も結構です。
白ワインも出てきました
ドメーヌ・ヒロキ ソーヴィニヨンブラン エレガント 2020
種類:白ワイン
ワイナリー: ドメーヌ・ヒロキ
葡萄品種:ソーヴィニヨンブラン
葡萄産地:長野県北安曇郡池田町自社農園
ヴィンテージ:2020
すっきりした香り、きれいで凛としたような味わいで大変結構です。ソーヴィニヨンブランだけれど、酸味はそれほど強調されていないような。
前菜その2
ホワイトアスパラにあさりと青のりのテリーヌ、クスクスのサラダ添え・・・かな
太~いアスパラの食べ応え十分。
前菜その3
きれいだけれど殺風景な皿が出てきました。ワタリガニのフラン~冷製のプリン状です。ワタリガニのうまみを引き出すための作業の苦労譚を、ご主人がとうとうと語ります。・・・長い。地元重視の食材愛にお料理への思い入れの強さが伝わってきますが、・・・料理が出てきてからのお預けの時間が・・・長い。・・・早く食わせてくれ・・・・・・・・
・・・・・やっとお許しが出ました。
表面の鏡を割って下から出てきたのが、元ワタリガニさんですね。
いやぁ、ウマイ。味わい、乗ってますぜ、ご主人。
メインの前に、赤ワインです。
ドメーヌ・ヒロキ カベルネソーヴィニヨン マルス 2020
種類:ワイン
ワイナリー: ドメーヌ・ヒロキ
葡萄品種:カベルネソーヴィニヨン
葡萄産地:長野県北安曇郡池田町自社畑産
ヴィンテージ:2020
これが旨い。ドメーヌヒロキさんが今を時めくようになった原因の金銀受賞作はメルローと主体とメルロー単体だったと思いますが、これはカベルネソーヴィニヨンですね。これもおいしいですねえ。カベソーだけど硬すぎることもなく、豊かでコクのある味わい。大変結構です。
さて、メインのお皿。
信州吟醸豚のパイ包みに、ご近所のお野菜添え。
ジビエは苦手ですとお伝えしてあったので、豚さん。パイの中の豚肉は、コンビーフのようにほぐしてあって、食べやすく。手が込んでますねえ。
食後にブランデーが出てきました。
デザート
アイスクリームの下はクッキーみたいなやつだったかしら・・・
一泊して、朝食です。
まるでお花畑のような、そば粉のガレット、食用花は池田町産だそうです。
たまねぎのスープとラタトゥイユが添えてあります。
ガレットの中にはベーコンエッグ。見た目以上にボリュームがありました。
最後はフロマージュ・ブラン。
グラニュー糖をかけてザクザク食えと。ちょっと度胸が要りました。
ご主人一人で切り盛りなさっている様子のトランキーユさん。
お料理は手の込んだお皿ばかりで、上々。ワインはドメーヌヒロキさんでこれまた上々。お部屋の居心地、眺めも上々。
ご主人の物腰や語りはやや慇懃で、最初は客も緊張を覚えますが・・・いろいろ融通を利かせてくださるサービス心は上々で、そのうちにうちとけます。
大変満足の1泊2食になりました。きっとまた来ます・・・夏以外に。
食って飲んだ日:2023年6月29日
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