セイズファーム醸造所見学 ― 2025/06/19
チェックアウトを済ませ、ワイナリー見学へ。お泊りもしくはランチ予約の方だけ対応するのだそうな。
ワイナリー所属のお嬢さんが対応してくれた。
思えば、ワイナリーへのタクシーの中で運転手さんが、氷見の街中で「あ、ここも取り壊しなんだ・・」と言っていた。能登震災といわれ、半島の先の能登の被害が特に取り上げられてきたけれど、氷見でもかなり揺れて被害があったのだ、でも余りに輪島などの被害が甚大で、あれに比べると・・と言い出し辛かった。瓦が落ち家が傾き窓や戸が閉まらなくなって補修を頼んでも、未だに捗々しい返事が来ないのだとか。偶々震災が起きた年の区長になった運転手さんは、お年寄りの役所への申請の補助等に追われて本当に大変だったようだ。お話を聞きながら車の中から玄関戸が閉まらない家を見て切ない気持ちでいたが、セイズファームのハイセンスな佇まいに、すっかり氷見の街中を忘れていた。
セイズファームの門、象徴的なモニュメントも一部崩れたと聞いたが、
地震の爪痕は今回全く感じられなかった。
それどころか大規模工事が成されていて、
地面を大きく掘り下げて地下にワインの大貯蔵庫を作るのだそうな。
そして海を見渡せる上の階にレストランやテイスティング処を・・来年3月あたりに完成予定?? すごい計画なのだ。
これは、同じ町内の話なのだろうかと、とても印象に残った。
現在の醸造所は、コテージやショップ棟へ上がった一角の平地にあり、見た目は倉庫のような、あまり大きくは見えない建物だった。
しかしセイズファームは現状でも年間45000本の生産量があり、将来的には10万本の規模になる予定なのだとか。
メイン品種は白3種(シャルドネ、ソーヴィニョンブラン、アルバリーニョ)・赤4種(メルロー、カベルネ・ソーヴィニョン、ピノノワール、サンジョベーゼ)
当初から欧米系品種だけで栽培を始めたのだそうです。
醸造棟1階は赤ワイン用、地下階は白ワイン用のフロアになっていた。
地下階の天井には開閉式のドアがあり、そこからホースで果汁を下ろすのだという。地下階には一般的なステンレスタンクや木樽の他に特に大きな木樽(フードル)が3基あり、フードルを使うと細かい入替が不要になるのだとか。
木樽には、発酵栓を付けたものとシリコン栓を付けたものがあった。
発酵栓は、樽の中の発酵中のガスだけが僅かな蓋の隙間から抜けていくもので、ガラス管の中の水が蓋代わりになり、外からの異物は入らず、発酵の様子が目に見えるようになる優れものなんだそう。これが付いている時は発酵中、発酵が終了するとシリコン栓に替えるのだそうな。
ちなみに発酵中のものが多いと二酸化炭素が多量になり、案内をしてくれた方もふらふらになったことがあると。海外では死者も出ている~
発酵には木樽→ステンレスタンクに移行する時もあるし、どれに何をいつ入れるのかは醸造家次第。決まりはないのだとか。
読めない過程だが、それでも醸造家に対する信頼度が相当高いとみた。
地下にも、1階にも、果ては階段にも、たくさんの段ボールに入ったワインボトルが積まれていた。これを人力で積み下ろしするのは本当、大変じゃろう。農園希望者はもともと体力には自信がある子が来るが、それでも力仕事で筋肉がすぐつくのだそうな。新しく機能的な醸造所になって、力仕事が減るといいですね。・・こんなに生産量が多いのに手に入らないのは何故なんじゃろ??
オンラインショップで買えない、と言われるのは了解しているが、なかなか出せないのだとか。少量出せるふるさと納税が狙いめらしい。
時期的に、今はある程度の種類がワイナリーショップに並んでいるが、時期によってはシードルとワイン1種類だけという時もあるとか・・まだ良かった~
さて、セイズフルコース、仕上げはレストランランチです。
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