ドメーヌ・ブレス ワイン会2025/02/02

2月1日の土曜日の昼下がり、ワインショップnico渋谷店で、
店内
43名を集めドメーヌブレスさんのワイン会が行われた。

ドメーヌブレスさん、事業を始めて10年経った時に、セカンドステージとしてワイナリー名をルレーヴ → ブレスへ変更。

観光型のマイクロワイナリーを作りたい、という当初からの夢を実現すべく、ワイナリー・宿泊施設・試飲の出来るカフェを併設。個人でこれをやっているのは珍しいと思うと。

ドメーヌブレスは、12種類の葡萄を植えている。規模の割に品種が多いのは、リスク分散と、収穫時期をずらして人手や醸造の集中を避ける意味でも大変役にたつもの。9月中旬から10月下旬という長めの期間に収穫を行っている。

今回は、6種の試飲が出来た。

※おつまみにキッシュロレーヌ&フレッシュチーズ付き
おつまみ

本間さんのご挨拶&ワイナリー紹介のお話の間に、乾杯用の泡が注がれました。 

🍷ドメーヌ・ブレス MIKOTO 2021
ドメーヌ・ブレス MIKOTO 2021

ドメーヌ・ブレス MIKOTO 2021
種類:スパークリングワイン
ワイナリー:ドメーヌ・ブレス
葡萄種類:シャルドネ(38%)ムニエ(31%)ピノノワール(31%)
葡萄産地:北海道余市郡仁木町
ヴィンテージ:2021
本間さんの冒頭のお話が長引いてなかなか乾杯ができず、泡はどこかに行ってしまった。
キリっとしてフルーティな香り。口当たりは引き締まって、やや酸あり。
味わいは結構濃厚な果実味を楽しめた。

~本間さん解説より~
 2021年は良いヴィンテージの年だった。スパークリング用で早摘みした葡萄を使用、ステンレスタンクで発酵後に和三盆糖を使用し瓶内二次発酵、ブレスとしては長めの24カ月熟成。国内では珍しいムニエを使用したスパークリングワインにした。生産318本。瓶詰めの時に少量亜硫酸を入れている。  
 

🍷ドメーヌ・ブレス MUSUBI ~十二単~ 2023
ドメーヌ・ブレス MUSUBI ~十二単~ 2023

ドメーヌ・ブレス MUSUBI ~十二単~ 2023
種類:オレンジワイン
ワイナリー:ドメーヌ・ブレス
葡萄種類:ピノ・ノワール、ピノ・グリ、ミュスカ、ムニエ、シャルドネ、トラミーナ、ピノ・ブラン、リースリング、ゲヴェルツトラミネール、オーセロワ、メルロー、ドルンフェルダー
葡萄産地:北海道余市郡仁木町
ヴィンテージ:2023
華やかな香り。すこーしだけゲヴェルツっぽさを感じる。
口当たりはやわらかで、酸味は適度。
軽い苦みも伴って、コクのある味わい。果実味上々。

~本間さん解説より~
   通常のMUSUBIは毎年7,8種類の混醸ワインとして作るが、この十二単はアロマチック品種等が加わった12種類の混醸ワイン。12使わないと十二単は名乗れない。
 昨年、特注の灰色っぽい色の卵型コンクリートタンクを導入したが、卵型は、中から外へのきれいな対流がむらなくゆっくりおこる。2024vtはコンクリートタンクを使ったオレンジワインになる予定。このオレンジワインは、コンクリートタンクと相性がいい印象だった。
 

🍷ル・レーヴ・ワイナリー Chardonnay 2022
ル・レーヴ・ワイナリー Chardonnay 2022

ル・レーヴ・ワイナリー Chardonnay 2022
種類:白ワイン
ワイナリー:ル・レーヴ・ワイナリー
葡萄種類:シャルドネ
葡萄産地:北海道余市郡仁木町
ヴィンテージ:2022
香り爽やか、口当たりも酸味適度。
味わいはきりりと引き締まって、口当たりより酸味が強調される感じ。

~本間さん解説より~
   当ワイナリーは混醸のイメージが強いが、実はメルロー、シャルドネ、ピノノワールは単一醸造で出しているものもある。この2022年はちょっと濁りがあり、ナチュラル寄り、古樽と新樽を半分ずつ使用。北海道でも気候が暖かくなって、ケルナーがうまくいかなくなってきたので、シャルドネに移行中。北海道で多い品種は、今後このような移行を考えないといけない時期に来ている。

 
🍷ドメーヌ・ブレス Chardonnay 2023
ドメーヌ・ブレス Chardonnay 2023

ドメーヌ・ブレス Chardonnay 2023
種類:白ワイン
ワイナリー:ドメーヌ・ブレス
葡萄種類:シャルドネ
葡萄産地:北海道余市郡仁木町
ヴィンテージ:2023
色は2022vtよりクリア。香りはさわやかで、22vtに似てる。
口当たりはやわらか、酸味は22vtより控えめ。
味わいは、酸味が少ない分、優しくて上品。

~本間さん解説より~
   同じシャルドネの2022年ものと比べ、混濁が無く清明、エレガント系。
 

🍷ル・レーヴ・ワイナリー MUSUBI ROSE 2022
ル・レーヴ・ワイナリー MUSUBI ROSE 2022

ル・レーヴ・ワイナリー MUSUBI ROSE 2022
種類:ロゼワイン
ワイナリー:ル・レーヴ・ワイナリー
葡萄種類:メルロー、ムニエ、ピノノワール、ピノグリ、シャルドネ、トラミーナ
葡萄産地:北海道余市郡仁木町
ヴィンテージ:2022
やわらかな、かすかに甘さを湛えた香り。
口当たりは柔らかく、酸味はやや控えめ。
柔らかく広がる果実味。

~本間さん解説より~
   自社で栽培している6種類を使用。メルローのセニエ果汁や搾汁後他のタンクに入りきらなかった各品種の果汁を混醸した、まかない的ロゼだとのこと。所謂“まぜこぜ”。メルローは、本州のと比べ、酸が強め。2024年から、メルローを購入出来るようになった。北海道のも、結構完熟までいけるようになってきた。栽培も、今まで植えてきた品種と比べて楽。ツヴァイゲルトの後にメルローでいけると思っているところ。
 

🍷ル・レーヴ・ワイナリー ENISHI 縁 2022
ル・レーヴ・ワイナリー ENISHI 縁 2022

ル・レーヴ・ワイナリー ENISHI 縁 2022
種類:赤ワイン
ワイナリー: ル・レーヴ・ワイナリー
葡萄種類:ムニエ64%、ピノ・ノワール36%
葡萄産地:北海道余市郡仁木町
ヴィンテージ:2022
色は赤としては淡い。ま、ピノ系ですから。
香りはやわらかな花のような、ピノっぽい香り。
酸味は適度にあるが、優しい酸。
苦味は軽く、渋味はほとんど感じない。
味わいの余韻が長い。

~本間さん解説より~
   ムニエを植えているところは多くない。木村さんは抜いてしまった。ムニエは、房が小さく皮が薄い。つまった房で玉割れが起きやすく、雨が降るとすぐ割れてきて完熟までもっていくのがとても難しい。黒葡萄品種なのにムニエが入った赤ワインをあまり見かけないのはどうしてか、と思っていたが、栽培してみてわかった。この、ムニエが入った混醸赤ワインは、世界的にも珍しいのではないか。
   ムニエはとても味が良いが、切れが良すぎてアフターが続かない。それを補うのがピノノワールだと考え、合わせてみたもの。

 造れる年には樽熟をかけたプライベートリザーブを造っている。2023年は久しぶりに造ってみた。造るのは、ピノノワールが残っているかで決めている感じ。ある意味良くない年のほうが造れるのか?
 
 ボトル販売も抽選で行われ、購入出来たボトルにサインもして貰えた。我が家もIto ~糸~2023 と、MUSUBI ~結~2022の2本を購入し、サインをお願いした。
本間さん
これは我が家ボトルに本間さんが書いてくれているところ。トレードマークの帽子は被っていなかったのだ。
通常のサインはホワイトでボトルのガラスに書くけれど、これだとこすれていつか消えてしまう。ということで、消えないようにラベルにも黒ペンでサインしてもらった。
糸と結



飲んだ日:2025年2月1日