共栄堂K23NT etc. 到着2024/08/18

共栄堂が、たぶん初めて夏のリリース。
全部売ってる酒屋が見つからなかったので、複数個所で購入。
春リリースの地域限定の赤もあったので、一緒に購入しました。
K23NTetc

K23NTetc

写真左から

共栄堂K23NT_AK
種類:赤ワイン
ワイナリー:共栄堂
葡萄品種:メルロー、マスカットベーリーA
葡萄産地:勝沼町+上山市+塩尻市
ヴィンテージ:2023
価格:2420
K23NT_AK(共栄堂2023年謹製造 夏リリースの赤) 2023

共栄堂K23NT_RZ
種類:ロゼワイン
ワイナリー:共栄堂
葡萄品種:巨峰、シャインマスカット
葡萄産地:甲府市+勝沼町+石和+牧丘
ヴィンテージ:2023
価格:2420
K23NT_RZ(共栄堂2023年謹製造 夏リリースのロゼ) 2023

共栄堂K23NT_SR_88
種類:白ワイン
ワイナリー:共栄堂
葡萄品種:ピノ・グリージョ、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、甲州、など
葡萄産地:勝沼町
ヴィンテージ:2023
価格:2420
K23NT_SR_88(共栄堂2023年謹製造 夏リリースの白 山梨県限定)

共栄堂K23NT_AK_99
種類:赤ワイン
ワイナリー:共栄堂
葡萄品種:カベルネソーヴィニヨン、メルロー
葡萄産地:上山市+塩尻市
ヴィンテージ:2023
価格:2420
K23NT_AK_99(共栄堂2023年謹製造 夏リリースの赤地域限定版) 2023

共栄堂K23HR_AK_88
種類:赤ワイン
ワイナリー:共栄堂
葡萄品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、甲州
葡萄産地:詳細不明(カベソーは上山、甲州は勝沼ではないかと想像)
ヴィンテージ:2023
価格:2420
K23HR_AK_88(共栄堂2023年謹製造 春リリースの赤地域限定版) 2023


到着日:2024年7月27日、8月5日


共栄堂 K23HR_AK_882024/08/18

共栄堂 K23HR_AK_88
種類:赤ワイン
ワイナリー:共栄堂
葡萄品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、甲州
葡萄産地:詳細不明(カベソーは上山、甲州は勝沼ではないかと想像)
ヴィンテージ:2023
価格:2420円
抜栓日:2024年8月6日


共栄堂のK23HR_AK_88です。
共栄堂2023年謹製造 春リリースの赤、地域限定版です。
届いたばっかりのをもう開けちゃいました。

葡萄はカベルネソーヴィニヨンに甲州!

色は赤ワインとしては淡いですね。

軽やかな香り。キャンディ香みたいなニュアンスは皆無です。
(MBAを使っているんじゃないかと予想してたので、ついキャンディ香を探しちゃったんですね)

酸味も軽やかで、嫌な酸味ではないです。
味わいも軽やかで爽やか。甘くはない。
カベソー使っているのにこの軽さは、甲州のせいですかね。

旨さの奥に軽い苦味も感じられます。これはカベソー由来かな。

8月10日 nicoテールドシエル会 その12024/08/18

このところ毎月訪問している渋谷nicoでのワインイベント。今回はテールドシエルの桒原さんを迎えての試飲会。3分で満席という人気だそうな。テールドシエルは標高950㎜の“天空の地“にあるワイナリー。代表は池田岳雄氏(千曲川ワインアカデミー2期生)。社長には何回かお会いしていて、先日も千曲川卒業生の集いで名刺を頂戴した。にこやかな腰の低い方!

一番に到着したので勧められるまま角打ちで1杯しながら待つ。

🍷NAKAI Blanc 2021
藤野NAKAIBlanc2021
種類:白ワイン
ワイナリー:さっぽろ藤野ワイナリー
葡萄品種:ケルナー
葡萄産地:北海道 中井観光農園畑
ヴィンテージ:2021

イベントで訪問した中井観光農園。懐かしい~。北海道らしい、熟成林檎の風味と軽い蜜感。既に十分落ち着いた色あいと重厚感。
 
桒原さんがスーツケースを引いて登場。予想通り小柄でスリム。
真ん中が桒原さん
元消防士と聞くが、成程慌ててパニックにはならなそうな、落ち着いたたたずまい。

今回の参加者は41名とか。マイク無しで聞くのは勿体なさすぎる。

今回のワインは、全て亜硫酸無しのもの。所謂”野生酵母“。本来の味を消さないためにそうしている。亜硫酸無しで醸造しているので、温度管理は常に12ー20℃にしている。

放任って違うよね?自然派って?という疑問があった時に、自然派でピュアなワインに出会った。

土作りは重要だが、やりすぎないように心掛けている。日本は雨が多いので、根は横に広がりやすい。下へ伸びてくれないと水分を多く吸ってしまうし、大雨に弱くなってしまう。そして、開花時に雨が多いと実がつきにくく、病気にもなりやすい。でも、レインカットはつけていない。自分がずっと合羽を着させられていたら嫌でしょ、葡萄はどう思うだろう、といつも考えながら色々なことに対処している。今のところ、病気なく過ごせている。

ある時は、糖度が上がらず発酵が止まってしまった。しかしそこでいい貴腐がついたので、それを使って糖度を上げた。これを使うのか、と社長が吃驚していた。

プレス機は、見に行った先で使っていたものを入れたくて、社長にお願いした。バルーンプレスで、この機械は75%絞ってもえぐみが出ない!やれるだけやっている。

いつブレンドするのがベストか?まだ答えは出せていないが、一番馴染むのは、未経験だけどフィールドブレンドかなと思っている。収穫時期が違うものでも、全体での収穫時期がそのうちみえてくるものかと思っている。

仕立ては低め。55cmくらい? いずれ長梢もしてみたい。

それぞれの飲み頃?今のところ、五年後は検証出来ても、十年後はどうか判らない・・。
 
ボトル冷えてます
【試飲ワイン8種】が、順々に提供される。白5・赤3種類。だいたい30㏄程。「」は、配布された資料からの引用。

🍷シエルブラン2022
シェルブラン2022
種類:白ワイン
ワイナリー:テールドシエル
葡萄品種:シャルドネ70%・ピノノワール30%
葡萄産地:長野県小諸市滋野甲
ヴィンテージ:2022

「シャルドネに直接圧搾のピノノワールをブレンド。野生酵母による発酵。樽内MLF(注)後、10ケ月樽熟成。無濾過、亜流酸の添加無し。シャルドネの果実味にピノの酸味と旨味が溶け込んでいます。少しの揮発酸のニュアンスもありますが、ワインに出汁感があり和食にも寄り添う印象」

*マロラクティック発酵(malolactic fermentation MLF)とは、アルコール発酵に続いて起こるリンゴ酸が乳酸に変わる反応のこと。ワインの酸度が下がって酸味がまろやかになり、風味の変化も生じる。酸度が下がって風味の複雑さが増し、口当たりも良くなることが多い。

しかし酸度が下がること自体がデメリットとなる場合も。目指すワインのスタイルによっては、リンゴ酸のシャープな酸味でワインがフレッシュな印象に仕上がる。またゲヴュルツトラミネールやリースリングなどのアロマティック品種の場合、そのブドウ由来の香りを邪魔してしまう場合もある。そういう場合はMLFをブロックする。

シエルブランは毎年は作っておらず、葡萄の比率等もその年それぞれ。色・香り軽く酸強め。

🍷ソーヴィニヨンブラン アンベントン2022
ソーヴィニヨンブランアンベトン2022
種類:白ワイン
ワイナリー:テールドシエル
葡萄品種:ソーヴィニョンブラン
葡萄産地:長野県小諸市滋野甲
ヴィンテージ:2022

「2022VTは区画を分けて収穫、べトンには酸味が高い区画の葡萄を選び仕込みました。野生酵母による発酵。卵型コンクリートタンクによる発酵&MLF、その後10ケ月樽熟成。無濾過、亜硫酸の添加無し。ワインに厚い酸味と旨味が十分に出ている印象」

ソーヴィニョンブランは一番初めに植えた品種。シャルドネを植えたかったけど、その当時人気のシャルドネは品薄で、すぐに手配できるものがソーヴィニョンブランだったから。コンクリートタンクはソーヴィニョンブラン専用で始めたが、これからは他の品種にも応用していこうと考えている。2021からはソーヴィニョンブランは、アンベトンとステンレスと両方作っている。今回はステンレスのノリが悪く、アンベトンを追加した。ソーヴィニョンブランは、今では一番適していると思われる、と。

現在の白品種はこれの他にシャルドネ、ピノグリ、シュナンブラン、リースリング。次はサヴァ二アン。
 
🍷ソーヴィニヨンブラン2022
ソーヴィニヨンブラン2022
種類:白ワイン
ワイナリー:テールドシエル
葡萄品種:ソーヴィニョンブラン
葡萄産地:長野県小諸市滋野甲
ヴィンテージ:2022

「野生酵母による発酵。古樽及びステンレスタンクにて発酵&MLF、その後10か月樽熟成。4月からステンレスタンクのワインは500Lの新樽にて熟成。無濾過、亜硫酸の添加無し。黄色の花や果実味と酸味もしっかりあり旨味が余韻に広がります。抜栓後も味わいが伸びていく印象」

ソーヴィニョンブランの収量が上がったら、ステンレス単独をやってみたい。が、自分ではブレンドのほうが味わい深いかと思っている。その時々の判断は、最終的にはテイスティングで決めている。

亜硫酸を使わないで済むように、わざわざリフトで上げてグラヴィテイフローしている。コンクリートタンクを使う前は、樽ってどーなの?と思っていたが、今は肯定している。

味わいにふくらみあり、でもあまり樽感は感じないが??
 

ここで続きます。




飲んだ日:2024年8月10日



8月10日 nicoテールドシエル会 その22024/08/18

 nicoテールドシエル会、つづきです。

🍷ピノグリ2022
ピノグリ2022
種類:白ワイン
ワイナリー:テールドシエル
葡萄品種:ピノグリ90%、シュナンブラン&リースリング&シャルドネ10%
葡萄産地:長野県小諸市滋野甲
ヴィンテージ:2022

「2022VTは全て直接圧搾。野生酵母による発酵。古樽、卵型コンクリートタンクによる発酵&MLF、その後10か月樽熟成。4月からコンクリートタンクのワインを500Lの新樽にて熟成。無濾過、亜硫酸の添加無し。ピノグリの果実味と渋味もあり、少量の多品種からの果実味も感じる。フレッシュながら複雑味のある味わい」

色はつきにくかったが、多品種ブレンドで複雑味が増したと思っている。

味わいふんわり。これが複雑味というものか。
 

🍷シャルドネ2021
シャルドネ2021
種類:白ワイン
ワイナリー:テールドシエル
葡萄品種:シャルドネ
葡萄産地:長野県小諸市滋野甲
ヴィンテージ:2021

「自社シャルドネ、野生酵母による発酵、無清澄、無濾過、SO2(亜硫酸塩)無添加。8か月の古樽熟成。1年間の瓶熟を経てリリース。作り手を表すかのような円みのある優しくも芯の強い味わい。樽の選抜と熟成期間を短くしたことからフレッシュさが残る仕上がりに。標高の高さやテロワールを感じる。瓶熟により複雑性も出ている」

'21は'22に比べて比較的良かった。秋の気候が良くて熟成が進み糖度がアップした。ゆっくり熟成が進み味わい的に良くなった。'21は収穫のタイミングを変えて3回に分けて行い、最終的にブレンド。'20・'21はいい貴腐が付いたが、'22は健全果のみで行った。

nico秘蔵品?からの提供とか。我が家の'22はどうかな?
 

🍷ピノノワール2022
ピノノワール2022
種類:赤ワイン
ワイナリー:テールドシエル
葡萄品種:ピノノワール(醸し100%)
葡萄産地:長野県小諸市滋野甲
ヴィンテージ:2022

「野生酵母により発酵。ファイバー(注)&イノックス(注)&卵型コンクリートタンクにて発酵。樽内MLF後、9か月古樽熟成。無濾過、亜硫酸の添加無し。熟成中の樽のテイスティングで香り味わいに果実味や妖艶さがある樽を選別してブレンド。少し不安定さがあるので抜栓後は早めに楽しんでいただきたい印象」

*ファイバータンクは、FRPと呼ばれる材質で製作されたタンクである。FRPは、「Fiber Reinforced Plastics」の略で、ガラス繊維で強化されたプラスチックを指す。ファイバータンクは、グラスファイバー製の水平型タンクで、液体製品の貯蔵に適している。

*イノックス・・ステンレスのこと。

今回、収量はあったが実割れがした。10樽中4樽をピノノワールとして出した。酸味があるが、それも作ってみないと分からない、繊細な面白さと味わいあり。

(どれで醸造するのかの決め手は?)酸素透過率はステンレスは0%、コンクリートタンクは気泡があるので木樽の半分くらい・・そんなことを考えて決めている。

次のルージュに比べ、色薄く味薄い・・印象。
 

🍷ルージュ2022
ルージュ2022
種類:赤ワイン
ワイナリー:テールドシエル
葡萄品種:カベルネフラン・シラー・メルロー(1/3ずつ)
葡萄産地:長野県小諸市滋野甲
ヴィンテージ:2022

「野生酵母による発酵。ファイバーにて発酵。樽内MLF後、8カ月古樽熟成。無濾過、亜硫酸の添加無し。3品種を全房で混醸。MC1カ月、その後醸し発酵3週間。果実味と妖艶さジューシーな味わいがありますが、不安定さもあります。出来れば瓶熟成を長めにとってもらい、抜栓後に早めに楽しんでいただきたい気持ちです」

先ほどのピノノワールと比べ色濃く、所謂メルローの茎っぽい味が感じられた。全房、成程。

全房、足で踏んで作ってみた!この混合比は、今後はしないだろう。シラーは強いので、次は単独で出そうかな・・。
 

🍷メルロー2020
メルロー2020
種類:赤ワイン
ワイナリー:テールドシエル
葡萄品種:メルロー
葡萄産地:長野県小諸市滋野甲
ヴィンテージ:2020

「自社メルロー、野生酵母による発酵、無清澄、無濾過、SO2無添加。11カ月の古樽熟成。1年間の瓶熟を経てリリース。作り手を表すかのような円みのある優しくも芯の強い味わい。抜栓前は15℃前後の温度で1日程落ち着かせてからの抜栓をお願いします」

わずかに茎の風味の自社メルロー。

味わいがフラットなので、フランを入れるともっと広がりあるかも。
 
うちのワインは、テロワール×人だと思っている。それで、より良いモノができる。
葡萄畑のすぐそばに住み、畑と葡萄をいつくしむ。 葡萄も、それに応え返してくれる。
集まった葡萄を味見して作るだけの醸造家には、わかるまい!!



飲んだ日:2024年8月10日