ジョイーレ四国会2024 その1 ― 2024/07/10
ジョイーレさんで四国のワイナリーのワインをいただく会が開かれました。
参加ワイナリーは5軒。
左から、井上ワイナリー、NATAN、よさこい、大三島、224の方々です。
各ワイナリーさん、3本づつの登場です。
合わせるお料理にも、四国の食材が多数使用されているとのこと。
まず出たのは
前菜
四国食材は、鳴門わかめ、真鯛も鳴門鯛かも、美生柑(愛媛県)、銀四郎オリーブ素麺(小豆島)
まず最初にワシらのテーブルにいらしたのは、
香川・小豆島の224ワイナリー。 代表の志賀さん。
224ワイナリーのワインには2つのラインナップがあって、小豆島の自社圃場産葡萄のワインは“Shima=島”シリーズ、日本各地から仕入れた葡萄で造るワインは“小豆島醸造”シリーズとのこと。
ワイナリーは2022年開設。志賀さんは、大阪で会社を経営していて、社長業のかたわらカタシモワイナリーで5年修行して、ワイナリー開設に至ったそうです。現在は大阪の会社は後輩に任せて、ワイナリー1本とか。修行先のカタシモワイナリーの社長の薫陶を受けて、その精神には今も影響されているとか。
今回参加の5ワイナリーは県を超えてみんな仲良しだそうですが、香川県の老舗で3セクの讃岐ワイナリーとは交流はあまりない模様。「あちら様は行政がらみで・・」
次の目標は、自社畑のビジュノワールを樽に入れてみたいとのこと。
・224 小豆(アズ)シャン 2023
種類:スパークリングワイン
ワイナリー:224ワイナリー
葡萄品種:デラウェア
葡萄産地: 大阪府、山形県
ヴインテージ:2023
香りに、なんだかちょっと漬物っぽいニュアンス。
酸味は控えめ、少し甘めの口当たりから、すっきり軽やかな味わい。
大阪と山形のデラの瓶内二次発酵。島シャンと同じ醸造でぶどうの違いでの味を楽しんで頂きたい。小豆シャンと島シャンで小豆島シャンの完成!・・・だそうです。
・224 島シャン 2023
種類:白泡ワイン
ワイナリー:224ワイナリー
葡萄品種:デラウェア,シャルドネ ( 4:1の割合 )
葡萄産地:香川県小豆島産 自社畑
ヴインテージ:2023
香りはフルーティ。小豆シャンのような漬物臭はしません。
シュワ感強め、酸味控えめ。
さわやかな口当たり、フルーティな味わい。
瓶内二次発酵。弊社フラグシップワイン! だそうです。
・224 木樽熟成 メルロー 2023
種類:赤ワイン
ワイナリー:224ワイナリー
葡萄品種:メルロー
葡萄産地:石川県輪島市
ヴインテージ:2023
香りに少々揮発性のニュアンスを感じました。
口当たりは少し甘いような、MBAっぽい感じだけれど、ボディはしっかりしてます。
酸は控えめで、味わいにはコクがあります。
初の樽熟成だそうですが、樽香はそんなに強くない。
社長いわく、頃合いを見て途中でやめたそうな。
補糖に砂糖ではなく、ブドウ糖を追加使用していると。
次のお料理は
いろいろ盛合せ
四国食材は、土佐サツマイモ・・・だけ?
親鳥、真蛸、じゃこ、鹿なんかも四国じゃないかと想像されるけれど、・・・メニューに産地が明記されてない
さて次のワイナリーは、大三島みんなのワイナリー。愛媛県なんですね。今治市なんだって。
今回初参加。スタッフの川田さんが来店。川田さんはワイナリーの実質リーダーみたい。
大三島に伊東豊雄建築ミュージアムが開館したことをきっかけに、2015年~大三島で栽培開始、2019年ワイナリー開設。 「島で醸す」シリーズは島外からの購入葡萄。
同じ建築家がデザインした廃校の小学校跡を宿泊施設として開設した。これを利用し島全体の観光を拡大していくのが課題。
・大三島 島渦 2022 シャルドネスパークリング
種類:白スパークリングワイン
ワイナリー:大三島みんなのワイナリー
葡萄品種: シャルドネ
葡萄産地:愛媛県今治市大三島町自社畑
ヴインテージ:2022
香りほのか。少し苦みの口当たり。酸は控えめ。ドライな味わい。
・大三島 島で醸す 2023 デラウェア100%オレンジ
種類:オレンジワイン
ワイナリー:大三島みんなのワイナリー
葡萄品種: デラウェア
葡萄産地:山形県産デラウェア
ヴインテージ:2023
淡いオレンジ色。
ほのかだが、さわやかな香り。
酸は控えめ。グッとくる味わいがある。
・大三島 島みかん 2022 伊予柑・ネーブル
種類:柑橘ワイン
ワイナリー:大三島みんなのワイナリー
葡萄品種: 伊予柑・ネーブル
葡萄産地:大三島契約農家
ヴインテージ:2022
香りはミカン。皮の香りもある。
酸は適度。未完の酸味だね。
甘さは無し。ドライな味わいだけれど、果実味は豊か。
お料理お次は、切り分ける前のお姿で
ピザ
高松産サワラ、徳島産すだちをお使いだそうです。
後半は続きで。
食って飲んだ日:2024年6月30日
ジョイーレ四国会2024 その2 ― 2024/07/10
四国会、続きです。
3番目にワシらのところにいらっしゃたのは、
高知のよさこいワイナリー
代表の窪内さんが来場です。
窪内氏はITコンサルタントからの転身で、千曲川ワインアカデミー5期生。2024年3月に、ワイナリーを高知の街中にオープンしました。週3回角打ちをやってるそうです。高知県産葡萄、生食葡萄での醸造が中心とか。
来月、藤稔とゆずを合わせたものを発売する予定だそうです。
・よさこい TALLBAR 2023 Hat-Chicken ハチキン
種類:ロゼワイン
ワイナリー:よさこいワイナリー
葡萄品種:藤稔(黒ぶどう系) 雄宝(白ぶどう系) カベルネ・ソーヴィニョン(少量)
葡萄産地:雄宝・藤稔/南国市産、カベルネ・ソーヴィニョン/神戸産
ヴインテージ:2023
香りはオレンジワインっぽいかな。
酸味は控えめで、やわらかな味わい。
ハチキンは、井上ワイナリーのものが思い出されますが、井上ワイナリーさんもOKみたいですね。
そもそも高知を代表する言葉だしね。
・よさこい 高知礼讃 2023 カーネーション (カーネーションから抽出した花酵母使用)
種類:ロゼワイン
ワイナリー:よさこいワイナリー
葡萄品種: サマークイーン(デラウェアに近い品種だと)
葡萄産地:南国市産
ヴインテージ:2023
デラ臭はありませんね。少し大葉っぽい香り。
軽やかな味。
・よさこい Yosakoi Labo CEL24×よさこい節
種類:赤ワイン
ワイナリー:よさこいワイナリー
葡萄品種: カベルネ・ソーヴィニョン
葡萄産地:神戸市灘
ヴインテージ:2023
抜けの良い香り。色は淡く、クレーレ級。
酸味は控えめ。味わいは軽く、少し苦みあり。
CEL24という日本酒酵母使用 よさこい節!を聞かせて育てたんだとか。
さて次のお料理は
魚
宿毛港与力水産目鯛、阿波味噌
さて高知からもう1軒
井上ワイナリー
醸造家の梶原さん来店。井上石灰工業株式会社が母体。2012年、まずは栽培から始め、2022年ワイナリー創設。当初は全て垣根仕立てでレインカットをつけていたが、高知は雨が横から降る!ので、レインカットは役に立たず、結局棚栽培が向いていると見定め、現在は徐々に切り替えをしている。
井上ワイナリーさん、前回の四国の会では、ヤマブドウを交配したオリジナル品種のものも出してましたが、今回の出品は全てワイン用ヴィニフェラ系品種のものでした。梶原さんがやりたいのはこっちの方向のようです。
・井上 tosa cavatina 山北 シャルドネ 2023
種類:白ワイン
ワイナリー:井上ワイナリー
葡萄品種:シャルドネ
葡萄産地:高知県 香南市香我美町山北
ヴインテージ:2023
さわやかな香り。
キリっとした口当たりに、ちょっとシャープな味わい。
酸味はあるけれど、あまり目立たない感じ。
tosa cavatina とは、高知県産葡萄使用シリーズのことだそうです。
・井上 tosa cavatina 山北 アルバリーニョ 2023
種類:白ワイン
ワイナリー:井上ワイナリー
葡萄品種:アルバリーニョ
葡萄産地:高知県 香南市香我美町山北
ヴインテージ:2023
フルーティーな香り。
酸味はあるけれど、味わいも充実しているので、酸っぱいとは感じない。
しっかりした味わい。
・井上 TOSA 手結 2022
種類:赤ワイン
ワイナリー:井上ワイナリー
葡萄品種:マルスラン90%、タナ10%
葡萄産地:高知県
ヴインテージ:2022
色が濃い。
香りがさわやかで、味は濃い。
酸味は目立たず、苦渋味も突出せず、コクのある味わい。
タナは棚栽培だそうです。
さて、お料理はいよいよ
メイン
祖谷の地美栄(ジビエ)ニホンジカ
鹿と気づかずにおいしくいただいてしまいました。
最後は、
徳島県三好市のNatan葡萄酒醸造所さん。
代表の井下さんがいらっしゃいました。2021年にワイナリー開設。日本人の味蕾に合う味を求めているので海外進出は考えていないと。
自分の表現したいワインを作ることを目指している。売店にパートの方が一人いるが、畑も醸造も一人で行っている。20・18・11・・・2歳まで、5人の子供がいるが、まだ一人も後を継ぐと言っていないのが悩みとのこと。
・Natan eichi
種類:白ワイン
ワイナリー:Natan葡萄酒醸造所
葡萄品種:甲州
葡萄産地:山梨県 甲斐ワイナリーからの買い葡萄
ヴインテージ:2023
さわやかな香り。きっちりした果実味、酸味は適度。
ワインの品質審査で、免許のグレードアップに必要な「優」評価がなかなか貰えず、国税庁の方(審査する側の人)とコラボして作ったワインシリーズ。結局「優」はもらえず、「良」だったとのこと。この作がラストの醸造となるもの。
・Natan ばいばい 2023
種類:オレンジロゼワイン
ワイナリー:Natan葡萄酒醸造所
葡萄品種:デラウェア・マスカットベーリーA
葡萄産地:山形県
ヴインテージ:2023
色は、オレンジよりはロゼよりの色合いかな。
香りは少しアルコールっぽい。
のど越しにもアルコールっぽさがあるような。のどに広がる少しの刺激。
軽い苦みも。
夕焼け時の感覚を体現したワインシリーズ。
・Natan apego (愛着)
種類:赤ワイン
ワイナリー:Natan葡萄酒醸造所
葡萄品種:徳島県阿波市産マスカットベーリーA
葡萄産地:徳島県阿波市 御所農園
ヴインテージ:2023
MBA香は、弱いけれど、あるにはある。
味わいは、MBAっぽい。
甘さは少なく、酸は少なめ。
お料理最後は、
パエリア
お米はなんとNATANさん作の米。高知県ハマフエフキ、長太郎貝、大三島産マダコ、香川県のコウイカと、食材は四国オールスターのパエリアだとか。
デザート
愛媛県産黒糖
食って飲んだ日:2024年6月30日
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